BPM店長日記 連載vol.10

2022/01/19
ニュースタ!編集部
配信イベントの企画から制作・運営まで一気通貫で支援──BPMの新しい取り組み

皆さん、こんにちは。池尻大橋にあるイベントスペース&カフェ「BPM」店長の阪田です。このBPM店長日記は、2018年2月のBPM設立から日々の運用の裏側までを話していくコーナー。

前回は、この1年で売上が0になったところから、安定した黒字事業へと回帰することが出来た要因についてお伝えしました。

今回は、そこから新たな武器を見つけるために進めている、新規事業開発についてお話ができればと思っています。

事業開発のための2つの仮説

この新規商材開発になぜ着手することにしたのかは、前回お伝えしたように「レンタルスペースの単価×30日が売上の最大値」「レンタルスペースとして貸し出し過ぎると、カフェやイベント開催ができない」という2つの課題があったからです。

その課題を前提に、はじめは世界中のBPMと類似しているスペースや、国内で株式上場しているスペース関連事業を展開する企業の動向や施策をリサーチすることから初めました。

そこでよいアイデアがあれば参考にする目論見だったのですが、スケールや業種の違いから、結果としてBPMが取り入れられるようなアイデアは見つかりませんでした。

視線を外から内に向け、これまでBPMを使ってくれた方たちにユーザーヒアリングを行い、ユーザーが感じている悩み・ニーズ、またはBPMの長所や短所を引き出すことで、BPMの提供価値を再認識し、そこから新規商材になりうる“種”を見つける方向に転換しました。

ヒアリングを重ねていくうちに、大きく2つの仮説が生まれました。「イベントの制作や機材手配などをやってくれる会場があったら嬉しいのではないか」「BPMというリアルな面だけでなく、ウェブメディア『TABI LABO』でも同時にプロモーションしてくれたら嬉しいのではないか」

その仮説を元に、プロトタイピングを進めていくことにしました。

配信イベントの企画から制作・運営まで一気通貫で支援

コロナ禍になってから、レンタルスペースとして最も利用が伸びた用途が「オンライン配信イベント」です。ブランドや商品のプロモーションを目的として番組(コンテンツ)を作り、ユーザーに向けてライブ配信でお届けするもの。

こうした場合、ブランドや商品を持っている企業が自らコンテンツを考えることは少なく、一般的には広告代理店が依頼を受けてコンテンツの企画をします。企画が出来上がったら、その企画を実施するために、制作や運営、会場手配を行っていくのですが、広告代理店が企画から会場手配まで全てを行うことは少なく、制作は制作専門の会社に、運営は運営専門の会社に代理店が依頼するケースがほとんどでした。

これは広告代理店の立場で考えると、全体のディレクションに集中できるというメリットがある反面、いくつかの会社を挟むことで、コミュニケーションコストが増えたり、支払う手数料が増えたりというデメリットもあります。そのデメリットを減らす案として、我々会場が、制作・運営も一気通貫で行えれば、広告代理店の方々は喜ぶのではないかと考えました。

また、広告代理店に依頼をしていた企業の方々としても、企画から実施まで全てひとつの会社に頼めるほうが、ユーザーに届けたいことを齟齬なく届けられるという点で嬉しいかもと考えました。

実際、弊社の別部署であるBUSINESS DESIGN & BRAND STUDIOでは、こういった配信イベントの企画・制作・運営を承ることも多いため、会場というハード面を備えているBPMが、企画・制作・運営というソフト面を備えたBUSINESS DESIGN & BRAND STUDIOとタッグを組むことで実現が可能になりました。

D2Cブランドのポップアップイベント支援

BPMをカフェとして捉えた時によくお声がけいただく用途が、ポップアップです。カフェ営業をしている間、BPMのスペースの一部をお貸出しして、お店を出店いただくというもの。

ポップアップのご利用は、ユーザーとリアルな接点を持たないD2C企業の方々が主で、普段彼/彼女らがアプローチできていないユーザー層に認知してもらったり、商品としての価値だけでなく、Face to Faceでブランドのメッセージやストーリーを伝えたりすることで、ユーザーとより深い繋がりをつくることがポップアップによって可能になります。

BPM全体を貸し切るスペースレンタルとは違って1日1万円から手軽にトライできることもあり、まだ世間に名の知られていない小規模なD2Cブランドの方々に活用していただくことが多く、リアルな場でのアプローチもさることながら、ウェブを通してもっと多くの方にブランドを知ってもらいたいという思いも同時にありました。

そこで、弊社の別部署であるMEDIA STUDIOとタッグを組んで、弊社が運営するウェブメディア『TABI LABO』での紹介を組み込んだパッケージをつくることにしました。オンラインとオフラインをかけ合わせて、広く深くユーザーにブランドを体験してもらえるような設計を進めています。

既成概念にとらわれずに価値提供するために

現時点では、それぞれプロトタイピングとして、いくつかの企業にアウトバウンドしながら商材のアップデートをしている最中です。次のクオーター(FY21 Q4)中に成約がとれるように進めてます。

わたしたちが今回のプロセスで学んだことは、①市場を見るだけでなく、自分たちのユーザーを起点にニーズを引き出していくことがアイデアにつながる。②自分たちの提供価値はBPMだけでなく、全社のアセットメントの掛け合わせであること。

そのため、会社のアセットメントをうまく活用して商材開発をしていくと同時に、自分たちのできること(ケイパビリティ)を増やしていくことも必要だと感じました。なぜなら、時代やユーザーのニーズは常に変わっていくからです。

コロナによって僕らの生活やビジネスががらっと変わったように、これから先も、僕らが考えてもなかったような未来がどんどんやってくると思います。

そんな世界だからこそ、既成概念に捕らわれずに、新しい世界に飛び込み続け、わたしたちが相対する人たちにも新しい価値を提供し続けていきたいと思います。

あれ、これってそういえば、どこかの会社のCI(コーポレートアイデンティティ)にも同じようなことが書いてあったような……。

兎も角して、わたしたちこれからもNEW STANDARDであり続けたいと思います。

「BPM(=Beats Per Moment)」は、NEW STANDARD株式会社が運営するカフェ/BAR・キッチン・イベントスペース・ショップを兼ね備えた多機能空間です。「Feel your Heartbeat」をコンセプトとして、この場の熱量やグルーブ、異なる価値観にふれることを通して、みなさんに鼓動が高まる「体感」をお届けしています。またサウンドクリエイター瀬戸 勝之氏による、360度の立体的かつ臨場感とパワーにあふれる「3Dサウンド」を導入しており、音楽ライブやアート展、ポップアップなど様々なイベントを実施しています。

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