「BPM」店長に聞いた17の質問

2020/01/07
mayo

ニュースタ!編集部が、社内で働くメンバーを紹介していくコーナー。題して「YELLOW BOOK」。
第5回目は、イベントスペース&カフェ「BPM」店長の尚央くん。いつだって陽気な彼のことがよーくわかる17の質問をぶつけてみたよッ!

阪田尚央(通称:なおくん)

イベントスペース&カフェ「BPM」店長

兵庫県・明石市出身。中2の夏、好きな女の子に「いい人だよね」とフラれたのを機に“人と違うこと”を心がけた学生時代。合格最低点で関西大学に入学。新卒でIT系企業に入社したのち、ワーホリでカナダに渡る。古着屋でタダ働きしながら師匠につき、自分のお店をオープン。帰国後、イベントスペース&カフェ「BPM」の立ち上げのタイミングでNEW STANDARDにジョイン。やると決めたことはやりきるタイプ。ピザと紅茶、サッカーが好き。休みあらば旅に出る。ケチ気質。

──NEW STANDARD社での仕事について教えてください。

「イベントスペース&カフェ『BPM』の店長として、事業のPL管理や人材マネジメント、商品開発からイベントの企画・運営まで担っています。『BPM』では、場の熱量やグルーヴ、異なる価値観にふれることを通して、鼓動が高まる体感を提供していています。」


──さっそくですが、家の中にあるもので、あなたを構成する3つのモノの写真撮ってきてください。

「古着。自分そのもの。そもそも古着が自分の一部になった理由は、自分のアイデンティティと古着の特性が一致しているからなんですが、言うなればこの3つ。
①人と違うことをしたい→オリジナリティの追求→全てが一点モノ(古着)
②ケチ(その1)→出来るだけ安く買いたい→新品より安い(古着)
③ケチ(その2)→もったいないのが嫌い→誰かが要らないと思ったもので良い(古着)
上記の理由を全て備えているから、ずっと付き合ってるんだと思います。」

「なんの予定も、やる気もない日にはコイツを弾きます。母親はピアノの先生だからかな。特に決めた曲を弾くわけでもなく、なんとなく弾く。そうしていると心が踊ってきます。そして、ちょっといい気分に。自分の気持ちコントロールをする、大事な要素です。」

「他人とセッションするのが好きなので、そのツールとなるものは重宝しています。例えばこの『ラクレット』。スイスのフリマで10ユーロで見つけた60年代の代物なんですが、ホームパーティを開きたがりな僕(他人の家も含む)はこれをよく持っていきます。最大4人で遊べるのが人数的にちょうどよく、各々持ち寄った食材に、半溶けのチーズをぶっかけて食べます。さらにラクレットは、ほとんどの人にとって、やったことのない遊びなので、大体笑顔になってくれます。そういう意味でも、自分を形容しているとも言えるなと。」


──真夏にすっきりアイスコーヒー、晴れ間にリラックスできるオススメの一曲は?

「夏はBPMが速い曲を聞くことが多いので、リラックスできる曲は悩みますね。『ひこーき』は僕のライブ人生で最もテンションが高なったバンド『渋さ知らズオーケストラ』が、石川啄木の詩『飛行機』に曲をつけた作品。結成30年(僕と同い年)であり、時代が変わっても人々を感動させることができる彼らの音楽には、「魂」や「命」を感じられる。この曲も、リラックスして聞き始めていくと、最終的には壮大なストーリーの中に引き込まれ、気がつけば映画を見終わった後みたいな充実感に包まれちゃいます。」


──よく観るインスタグラムアカウントは?

#baristadiary

「ハッシュタグやけど。国外のラテアートや、カフェの様子、バリスタの雰囲気をまとめてインプットできます。」


──カナダでの古着屋時代。一番辛かったコトは?

「自分に古着の全てを教えてくれた師、JOSEが経営していた古着屋の倒産。理由は業績不振ではなく、不動産仲介者だった友人が、JOSEが家主に払っていたはずの家賃半年分を持って逃げたため。こんな不慮のアクシデントで彼の30年の古着業は幕を閉じる終いに。
当時実は僕はまだ古着屋をやっておらず、JOSEのお店を手伝っていたくらい。落ち込んでいるはずのJOSEに、『この後どうするの?』って話をしていた時に彼が放った言葉が『Anyway, Life is beautiful(ま、これだからこそ人生は面白いよね)』って。『なんやこいつ!めっちゃカッコいい!』と思って、それから僕は大抵のことがあっても、ポジティブに捉えるようになった。その数日後、彼が『Vintage&Flea』という新しい古着屋を始めようと、『一緒にやらないか?』と誘ってくれた。そこから僕の古着屋としての人生が始まったわけです。」


──アップデートしたい概念は何ですか?

「教育を辞書で調べると、『教育(きょういく、英語:education)は、教え育てることであり、ある人間を望ましい状態にさせるために、心と体の両面に、意図的に働きかけることである。教育を受ける人の知識を増やしたり、技能を身につけさせたり、人間性を養ったりしつつ、その人が持つ能力を引き出そうとすることである。』と書かれている。
これ見てても気になる点っていっぱいある。『教え育てるって、なんか上からやな。望ましい状態ってなんやねん!』とか。
でも、生まれたての赤子が長い年月をかけながら言語や運動を覚えていくように、人が何かを成し遂げるまでには必ず過程が存在する。その過程に自分が介在する事によって、そのスピードを早めたり、幅を広げたり、濃くしたり、全く違う方向を見出したりできるようになればいいな、と思う。」


──BPMの一押しメニューは?

「何回も何回も作りました。特徴は、ブラジルとエチオピアのブレンドを使っているので、香ばしさと酸味のバランスが良い点。一杯分にダブルショット入れているので、しっかりとした味わいがクセになるかと。ラテに使用する豆は時期によって変えています。」


──BPMのBGMってどうやって決めてるの?

「その日、誕生日のアーティストの曲を流してます。」


──店長に至った経緯を教えてください。

「はじめは、『人事部立ち上げ』の募集要項を見て応募しました。前職で採用や新人教育制度の構築を担当していたし、何よりビジネスで0→1を作りたかったので、これだ!と思い面接へ。2次面接まではそのルートだったはずだが、最終面接終わったタイミングで、代表のびんちゃんから『実はお願いしたいこと2つがあるんだよね、1つは採用、1つは店長。今お店みたいな場所を作ろうとしてて。』と告げられ、『あ、それも面白そうなんでいいですよ』と返答したら、1ヶ月後に店長になってました。結局人事はやっていませんね(笑)。」


──BPM立ち上げで一番印象に残っているコトは?

「『BPM』という新しい事業を行うにあたり、まず株主に説明する必要があった。そのために僕は、彼らを理解、納得させるだけの情報を盛り込んだ資料を作成することに。
このプレゼンテーションが失敗すれば、これまで進めていたこの全ての計画が振り出しにもどる。事業が帳消しになるというプレッシャーのなか、秋さん(当時の上司)に何度も繰り返し確認してもらい、フィードバックをもらいながら資料を作りました。
自分自身、プレッシャーには強い方だと思い込んでいたけど、その期間は通勤中に気分が悪くなって途中下車することが何度もありましたね。結果、プレゼンテーション自体は株主からも賛同を得られ、なんとか無事に事業を立ち上げることができました。」


──仕事をしているときに一番意識していることは?

「自分がやっていて、ワクワクするのか。受け取った相手がワクワクするのか。はたまた、それを見ている第三者はワクワクするのか。最も意識していることです。」


──人生の中で辿り着きたい「目標」は何ですか?

「僕の周りの人も笑ってるし、犬も花もみんな笑ってる世界。それがつくれたら最強だよね。」


──今の仕事を四文字熟語で例えると?そのこころは?

「お金のこと(売上向上・コスト管理)もするし、面白いこと(ブランディング)もする。現場に立ってコーヒーを淹れることもある。右脳も左脳も全身も使わないといけない仕事です。」


──小さい頃から変わらない「あなたらしさ」とは?

「これまでの選択は、全てこの感覚から来てるかも。古着を好きになったのも、ご飯をいっぱい食べるようになったのも。受ける予定じゃなかった大学後期入試を受け、志望校より上の大学に入れたのも、新卒の会社を1年で辞めカナダに行ったのも、カナダでNPO団体や個人事業を始めたのも、今現在、新しいことにチャレンジしてるのも。
全部、『これやらんと、もったいない。』からやってるのかもしれない。」


──今までいった土地の中で他人にオススメしたいスポットを3つ教えてください

「どれも自分の価値観が変わるような体験ができた土地なので、おすすめしたいです。」

「サウナとコミュニティ。大自然の中で、サウナから湖に飛び込んでください。五感全てが超敏感になって、目を瞑っていても、360度どこにどんな生物がいるのかわかるようになります。またその空間で生まれる人との関わりは、初対面にも関わらずまるでブラザー、シスターかのように感じます。」

「多様性とバランス。色んな人種、属性や趣向を持った人が共存しています。そしてそのバランスが秀逸で、どれかに偏る事なく、多様性の意味を理解できると思います。それもあって、トロントの人たちにとって英語は、『話すためのツール』ではなく『伝えるためのツール』となっています。

「食文化と郷土愛。地元の人に『おすすめのごはん屋さんはありますか?』と聞いたら、みんなが『市内ならどこで食べてもおいしい』と答えるような場所。日本で唯一のユネスコ食文化創造都市でもあり、旬なもの(その時期にその土地で採れるもの)を食し、生命を維持するという考えが今も強く根付いている。いつでもなんでも揃うこの時代にこそぜひ行ってほしい場所。」


──地元「播州弁」のオススメツッコミを教えてください

「地元・明石(兵庫県)にいると、周りはみんなこれ言ってます。意味は『Fxxk』みたいな感じ。良いときも悪いときも、不意打ちされたときも言います。(例文:お前ほんまダボやな!みたいな)。」


──会社での「自分」を英単語3つで表すとしたら?

「常に各フロアを移動しているし、そこでコミュニケーションをとったメンバーの口角を少しばかり動かす人(でありたい)」

「コーヒーや、それを通じて柔らくて心地いい空気感を提供する役割(でありたい)」

「そもそも『タイ人』だと思われている節がある(顔の系統的に似ている)。あと基本的に『対人』で仕事している。」


──今までの人生に映画としてのタイトルをつけるとしたら?

「ちょっとダサいかもしれないけれど、前の質問でも触れたとおり(「カナダでの古着屋時代。一番辛かったコトは?」)、僕の中で響きまくってるフレーズ。今日までも今日からも、当分こんな感じで生きていけると思うから。」



【編集後記(広報/MAYO)】
事業責任者として、現実的でありながらも、常に熱くビジョンを語り続ける尚央くん。その想いの強さとしぶとさの理由がよくわかりました。いつも陽気な彼に会いたい方は、ぜひ「BPM」にお越しください。(話が長いので気をつけてッ!)これからも、NEW STANDARD社のユニークな存在を紹介していきます。

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