いまだにZ世代は「何を考えているかわからない」存在でしょうか? 2030年に、1995年生まれのZ世代は35歳、2009年生まれは21歳を迎えます。Z世代と呼ばれる人々は、そう遠くない未来、購買力を持つ働き手・生活者・親として、消費経済の実質的な中核へとシフトするのです。
「Z世代に対する4つの認知バイアスレポート」では、Z世代に対する4つの認知バイアスを社会変化や外部要因と併せて解説し、Z世代のインサイトやものの見方を捉えるヒントをお伝えします。

認知バイアス:CASE ④

Z世代の本音
💬 甘えじゃなくて、自分という資本を整えるためのマネジメントです。
💬 今と昔では頑張り方の物差しが根本的に違うと思います。
💬 健康は自己投資。サステナブルに活躍するための戦略的な選択です。
抑えておきたい社会変化・外部要因
💡常時接続による「脳疲労」
かつては疲労は「肉体的な疲労」が主でしたが、現在はスマホ普及により、常に情報と他者の評価に晒され続ける「脳疲労」が常態化しました。終わりのないメンタル負荷をリセットするため、サウナやデジタルデトックスなど、意識的に電源を切り、物理的に外部情報を遮断する強制的な休息が不可欠になっています。
💡不確実な社会と自己防衛
終身雇用などの前提が崩れた不確実な時代において、不調によるダウンや機会損失は、リカバリーが難しいリスクとして意識されています。会社や社会に守ってもらうのではなく、自らの心身を替えの効かない「資本」として捉え、マイナスになる前に未然にケアする「予防・資産管理」の意識が高まっています。
「健康志向」に関するZ世代のインサイト
🗣️ マイナスに“落ちる”のは避けたい。自分らしくあるための戦略的セルフケア
Z世代にとっての「健康」とは、単に「病気ではないこと」ではなく、メンタルや気分、つながりまで含めて心地よくいられる「ウェルビーイング」を意味します。だからこそマイナスに“落ちる”前から日常的に心身を整えておくことが、Z世代の健康志向の正体です。
その背景にあるのは、一度崩れると取り返しがつかないという切実な実感です。コロナ禍には、一度、心身のバランスを崩すと、学業や仕事のパフォーマンスだけでなく、自己肯定感や人間関係まで一気に崩れ、元に戻るのに膨大な時間とエネルギーがかかることを身をもって経験してきました。さらに、終身雇用などの前提が崩れた不確実な時代では、不調によるダウンは単なる体調不良ではなく、学業や仕事のチャンスを逃す=機会損失にもなり得ます。自分の心身こそが、自分らしく生きるための唯一の「資本」なのです。
こうしたリスクを回避し、常にベストな状態を保つために、TikTok などで睡眠、運動、腸活、メンタルケアといった最新の健康トレンドをチェックして自分に合いそうな方法を試し、日常のルーティンに意識的に組み込んでいきます。時には心の健康を優先してあえてジャンクフードを食べたり、推し活のために夜更かししたりすることも、メンタルの暴落を防ぎ、自分がご機嫌でいるための必要な選択であり、整った自分を保つための“戦略的セルフケア”です。今この瞬間のパフォーマンスを最大化するために、心身のコンディションを常に整えておくことこそが合理的だと感じているのです。
施策立案時のチェックポイント
📌 普段の生活リズムの中で無理なく続けられる頻度・価格・タイミングになっているか?
📌「気分が軽くなる」「自信が持てる」などウェルビーイング全体を支える体験として設計できているか?


