あえてズラす2026年。自分のセンスを信じる「アシメ・ビューティー」のインサイトを探る

2026/04/02
ニュースタ!編集部

アプリで誰でも左右対称の美少女になれちゃう時代だからこそ、きれいに整いすぎたビジュアルは、ちょっと退屈。

そんななか、Z世代を中心に若年層が夢中になっているのが、あえて崩す、「アシメ・ビューティー」というスタイル。アシメネイルや、ツートーンのリップ、アイメイク……。

それは、古着屋さんで一点モノの変わったニットを見つけたときのような、完璧じゃないからこその可愛さをZ世代は追い求めています。

不完全さを味方につける、新しいメイクの形

Pinterest Predicts 2026(ピンタレストのトレンド予測)によれば、「アシメ・ビューティー」は、単に左右非対称にするだけのことではありません。自分の顔をキャンバスに見立てて、あえて「ズラす」のだそうです。アシメ・ビューティーは、失敗じゃなくて、計算し尽くされた遊び心です。SNSやブランドのスタイルにも、こんな変化が起きています。

ちぐはぐネイル: 片手はきらきらしたパールのようなラメのマグネット、もう片手はより大きなラメ感のある茶色のお花デザインなど、左右どっちの気分にも対応できる両手で完成するコーディネート。

プレイフルなアイメイク: 3色のカラフルなアイラインを気分のまま乗せてプレイフルに。左右で違う表情を見せることで目が合うたびにドキッとさせる仕掛け。

テクスチャーで魅せるオーバーリップ: きっちりリップペンシルを使わないで、じゅわっとオーバーに見せてみたり。いつも使ってるリップの発色も違って見えて新鮮。

2025年AWパリ・コレクションでも、不完全さや遊び心が大きなトレンドとして注目されました。

なぜ「不完全さ」が心地いいのか

美容には、コンプレックスを隠したり、ある種の正解に近づけるという側面もあります。しかし2026年現在、Z世代にとっては「ちょっとしたズレ」が、自分だけのストーリーにもなりえます。「きっちり揃えない」ことは、誰かが決めたルールから抜け出して、ありのままの自分を信じて、自分を肯定するひとつの方法なのかもしれません。

そこには、欠点のない対称性に憧れつつも、あえて調和を崩し、自分にしか出せないセンスや魅力を肯定するインサイトが感じられます。

リサーチャーの視点:きれいな自分を目指し続けるのは疲れてしまう

完璧な対称よりも、愛嬌があって目が離せないような「アシメ・ビューティー」は、きれいな自分を目指すのに、ちょっと疲れちゃった人の拠りどころになっているのかもしれません。

古着屋で、サイズが微妙だったりユニークな刺繍が入っている一点モノを見つけて、「なにこれ、いいもの見つけちゃった」ってときめくあの感覚。それをメイクやスタイルにも取り入れていのだと捉えることができるのではないでしょうか。

誰かからのジャッジや評価から逃れることは難しい世の中ですが、メイクやファッションくらいはNOを突きつけて、自分のセンスや直感、気分を信じてみる——アシメ・ビューティーは、一人ひとりのユニークな魅力を楽しめる器をもった世代だからこそのトレンドかもしれません。

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