ミレニアルズ及びZ世代に関する調査・研究をおこなう「NEW STANDARD THINK TANK」が今、注目するテーマをご紹介するこのコーナー。弊社が運営する「TABI LABO」のコンテンツや、「NEW STANDARD FRAMEWORK」を用いて、それらの新しい価値(イミ)を分析していきます。
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「都市」に関する「TABI LABO」注目記事
>> 北欧のSDGs大国で進む新たな都市構想「木造建築だけで構成された街」
“持続可能な街づくり”の必要性が説かれている現代、木造建築が再び注目を集めている。そんななか、デンマークの建築事務所「Henning Larsen」は“建物すべてが木造で建てられた街”を構想しているようだ。コペンハーゲン郊外にあるゴミ捨て場に出現する予定の「fælledby」と名付けられたこの街。3つの集落を拠点とする共同体で、どこにいても2分以内で森へ出ることができるという。7000人が暮らせるという敷地内には、学校や各種公共機関に加えて、鳥の巣や動物の住まい、ビオトープなど、自然と共生できる仕組みが随所に盛り込まれている。伝統的な村の利点と都市の利便性を融合させることを試みたこの構想計画。自然を愛する人々にとっては理想郷といえるかもしれない。
▶︎ 「村」と「街」の融合「木造建築都市」がコペンハーゲンで構想中(TABI LABO)
What’s NEW STANDARD?
「都市」3つの注目ポイント
1. 建材の再利用によるサステイナブルな建築や工法
2. 居住で発生する二酸化炭素排出量の削減
3. 利便性に富んだ「コンパクトシティ」という発想
国連が策定したグローバル目標「SDGs」。そこには「住み続けられるまちづくりを」という項目が存在し、建材に木材を使うことの有効性も盛り込まれている。林業が盛んなエリアや環境保全に積極的な北欧諸国だけでなく、東京・渋谷の「渋谷マルイ」のように新造の建築物の木造化はここ日本でも進んでおり、今後はその動きがさらに加速することが予想される。また、かつての「村」という小規模な生活圏は、現在、その利便性や互助作用などから提唱されることの多い「コンパクトシティ」に通じる発想であることから、上記のコペンハーゲンの例は構想段階ではありながらも十分に実現性を踏まえたアイデアといえるだろう。
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