【メンバー紹介】ブランドデザイン ディレクター:西田みのり

2026/06/01
ニュースタ!編集部

NEW STANDARDの専門家に聞く「10の質問」

Q1. これまでのキャリアを教えてください。どんなバックグラウンドを持っていますか?

東京藝術大学大学院でサウンドアート・メディアアートを学んだ後、グラフィックデザイナーを経てプランナーに転向しました。「広告領域の拡張」をミッションに、広告会社の社内クリエイティブ・ブティックの立ち上げに携わり、企画から実装まで複数の役割を果たす経験を経て、NEW STANDARDに参画しました。

領域の辺縁を横断しながら、見えないものの輪郭を探り、言語化し難いもの・ことと丁寧に向き合うことを大切にしています。

新しい体験デザインの地平が拓けてゆこうとしているこのVUCA・AI時代に、越境人材として、感性的な価値や意味を社会や人々の間に編む、メディウムのような存在になれたら、と思っています。

Q2. NEW STANDARDにおいて、あなたの「専門領域(強み)」は何ですか?

これまでのコミュニケーションデザインやコンセプト・体験設計の経験と、アート領域への感度を生かして「ミーニングデザイン」に取り組みます。私自身は、“右脳出自”としての感覚も大切にしながら、右脳的なことと左脳的なことの間を往復することを意識しています。「異なる角度の視点をそっと持ち込む」というような役割が果たせたらいいなと思いながら、まだ見ぬことに対して、いつもオープンな自分でいられるように心がけています。

Q3. これまで手掛けた仕事のなかで、とくに「自分らしさ」を発揮できた思い入れのあるプロジェクトは?

テクノロジー企業や研究機関と共創した展示プロジェクトやPoCの実装など、最先端の技術や研究成果をユーザーの体験へ翻訳するコミュニケーションを手がけてきました。その中で、急いで答えを出さずに「問い」をそのまま抱えながら前に進んでゆくという、自分らしい歩み方を発揮してこられたのかな、と感じています。

難解な基礎研究や先端技術のスペックを説明するのではなく、「それによって世界の見え方がどう変わるのか」を展示をはじめとしたアウトプットで体験へと翻訳してきました。情報伝達にとどまらず、受け取った人がちょっとでもはっとしたり、「今ここ」にないもの・ことに想像の手指を伸ばしていけたりするような体験をつくっていけると幸せだなと思います。

Q4. クライアントやプロジェクトの課題に向き合うとき、一番大切にしていることは?

すぐに答えを出そうとしないことです。本当に変えるべきなのは「問い」の切り口だったり、その設定そのものだったりすることが往々にしてあります。答えを急ぐあまり、既成概念や足枷を自分たちで無意識に増やしてしまっていないか、ということは自戒としても思います。

とは言え、時間的な制約や目下の課題解決も間違いなく大切。人間も社会も、そう簡単に「0か100か」「白か黒か」なんてはっきりとは分かれないものだからこそ、その「両義性を抱きしめながら泳いでゆく」という感覚を、何より大切にしているかもしれません。

Q5. 世の中のトレンド(文脈)や生活者のインサイトを捉えるために、普段から意識していることは?

いろんな角度、いろんなレイヤー、いろんな視点で観察することです。また、深度が大事だなと思っており、特に現代美術・サウンドアート領域は、美術館などの企画展を長らく定点観測的に見るようにしています。デスクトップリサーチやデータだけに頼るのではなく、五感や知覚のレイヤーからも社会の地殻変動を読み解いていけるといいなと思っています。

Q6. なぜこれからの時代に「意味づくり(ミーニング・デザイン)」が必要だと考えますか?

あらゆる機能やデータがコモディティ化し、AIによって最適化も加速する時代だからこそ、そんな合理的なアプローチからの揺り戻しとして「人間を人間たらしめているもの・こと」である「感性」や「文化」、そして「意味」の価値が輝くと思っています。

Q7. 仕事をしていて、一番嬉しい瞬間はどんなときですか?

既存の「世界の見え方」にほんのちょっとだけ異なる切れ目が入るような瞬間に立ち会えたときです。そんな発見が生まれる瞬間を仕事を通して少しでも描けるということが、この仕事の最大の社会的意義なのかもしれない、と思っています。

Q8. 仕事で行き詰まったときのリフレッシュ方法、またはインスピレーションの源は?

「これ以上進展しないな」と感じる地点まで考え切った上で、散歩に出たりして「見ること・聴くこと」など五感から得られる外界からの刺激に身をゆだねるようにしています。言語や数字のレイヤーで考え抜いた後に、一度それらを手放して知覚や身体性のレイヤーに思考を移行させる。そんな行き来をしている中で、磨いたら光りそうな種に出会えることが多いと思っています。

Q9. 今後、どんな課題を持つ企業と一緒に、新しい「意味」や「価値」を作っていきたいですか?

「今ここ」にないもの・ことに向き合っていらっしゃる企業の皆さまと、考え、悩み抜くのをご一緒できたらうれしいです。まだ正解の枠組みがない過渡期のテーマほど複雑な分、もしかすると、既存のやり方でこぼれ落ちそうだったものや見逃してきたことが新しい意味と価値を持つかもしれない、と愚直な希望を持っています。

Q10. 最後に、あなたを表す「キャッチコピー」や「座右の銘」を教えてください。

「ふとした気づきに目を留める」
これは仕事でも、仕事以外でも大切にしようと思っているテーマです。

★★★

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