チームの多様性と柔軟性を武器に、顧客課題にゼロイチで向き合う

2021/10/20
ニュースタ!編集部

2021年2月の体制変更によって、NEW STANDARDでは「垂直統合型」組織を採用。「営業」「企画」「制作」といった部署・部門を取っ払い、3つのチームを組成。部署ごとの垣根がなくなったことで、全員が異なる職域に挑戦し、幅広い経験やスキルを得られる体制に変わりました。

今回はそのチームのひとつ、「Team-X」のメンバーである春原、藤戸、山路にインタビューを実施。前例のない企画を形にするために、お互いの領域までサポートしあう柔軟なチームワークについて語りました。

チームの判断軸を統一し、クライアントファーストを実現

──今回、NEW STANDARDは体制変更によって「垂直統合型」組織になりましたよね。河合さんチームは、「職域を超えることでチームの得られる経験が広がった」とおっしゃっていました。

春原:そうですね。やはり経験の広がりは感じますね。営業でありながら企画も設計できて、チーム内のデザイナーとセッションするうちにクリエイティブの理解もつけることができる。チーム全員が、越境したスキルを身につけている実感があります。

藤戸:メンバーの成長だけでなく、チームとしての価値基準を決めることで、パフォーマンスが向上したと感じています。例えば、このチームでは「クライアントの課題解決への貢献」を最優先にすると決めています。

クライアントワークをしていると、私たちが深堀りたい方向性と、クライアントがやってほしい方向性が食い違うことがあるんです。もちろん、クリエイティブに対する圧倒的なこだわりが必要な時はあります。でも、クライアントの課題解決と相反するのであれば、それは必要じゃない。「クライアントにとって真の課題解決になるか」に判断軸が統一されていれば、迷わずいい仕事ができるんですよね。

とはいえ、ワンチームで仕事するデメリットもあります。例えば、隣のチームに適任な人がいるのに、チーム分けの事情でアサインできない時は、もどかしさを感じます。そういったシーンでは、社内でナレッジを持つ人にどんどん話を聞きに行き、チームで共有して自分たちの血肉にすることで乗り越えていますね。

「柔らかい」メンバーだからこそ、強靭なチームが生まれる

──チームXの特色のようなものがあればぜひ教えてください。

山路:感覚的な言葉になるのですが、「柔らかさ」がありますね。個人の成果よりも、チームに貢献するために動ける人が集まっています。新しい案件では次々に予想外の出来事が起こりますが、一人ひとりの柔らかさがあるからこそ、チームが瓦解せずに乗り越えることができています。

藤戸:山路さんの「柔らかさ」はすごく共感します。絶対的な権力がいないから、いつも皆でアイデアを出しながら提案をつくっているんです。私が営業という立場からクリエイティブに対して意見を言っても、「確かにそうですね、意見ありがとうございます」と取り入れてくれることが多いですね。

一方で、厳しさもあります。以前、私とプランナーで1時間でつくった提案書を、春原さんに見せたことがあるんです。そしたら、「これはちゃんと考えたの?」と叱られてしまいまして。自分の企画を疑い、別視点から考えたり、改めて俯瞰したりといった労力をかけず、「こんなものでいいか」で提出すると厳しく指摘されるのはありがたい環境ですね。

春原:代表の久志もアウトプットには厳しいので、ここは全社的な価値観として統一されてますね。

Team-Xのメンバーで面白い点は、広告会社出身の人があまりいないことなんです。そもそも、私も久志も外資系IT企業出身で、メディアも広告業も未経験でした。これは良い方向に働いたと思っています。というのも、「ここまでやればいいか」といったバイアスを持って、変にルーティーンで仕事するメンバーがいなかった。

実は記事広告では、「広告を出すことが重要で、ある程度のクオリティが満たせればOK」ということがよくあるんです。「出して売れなかったらしょうがないよね」で割り切るべきだと業界の常識では考えるそうです。

でも、私たちはそんな常識は知る由もありません。匙加減を知らず、初期の頃から全力で取り組んでいました。いい意味でバイアスが無かったことで、ゼロからきちんとクライアントや商材に向き合って信用を積み上げてこられたと思います。

クライアントファーストを実現するには、多様なメンバーの柔軟性こそが武器になる

──Team-Xでは、大塚食品さんと一緒に、大豆による代替肉「ZERO MEAT」のプロモーション全般を手がけていますよね。Team-Xだからこそ発揮できた力や、困難にぶつかったことはありますか?

山路:最初ご相談をいただいた時点では、僕たちには大豆ミートに関する知識は全くなかったんです。でも、全員でこれまでの知見を集結して仮説を立て、綿密に調査した結果、高評価をいただくことができました。クライアントも気づいていなかったような重要な示唆を、僕たちの取り組みから得ることができたんです。

その時に、チームメンバーに多様なバックグラウンドがある強みを感じました。外資系の整然とした仕事ができる人、映像技術の知識を持つ人、営業経験を背景に「顧客が喜ぶか」を徹底して考えられる人など様々です。この多様性がアウトプットに反映されるだけでなく、経験したことがない仕事に対峙する柔軟性の土台になっていますね。

春原:クライアントファーストとは、僕たちのできることが基準ではなく、お客様の課題を基準に「今はこれをやるべきですよね」と提案することです。そのためには、あらゆるボールに対応できる柔軟性が大切になります。

大正製薬さんとの案件では、新型コロナウイルスの流行が始まった直後で、いきなり前例のない「ウェビナー形式での学校」をつくることになりました。短い期間でカリキュラムを作成し、LPをつくって参加者を募集し、機材セッティングまで仕上げた。Team-Xで初めて乗り越えた大規模案件として思い出深いですね。

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──その他にも、ナノ・ユニバースさんと手がけている案件では、相手との価値観が近く、取り組んでいて楽しいとお伺いしました。

春原:そうですね。たくさん新しいチャレンジもさせていただいて、毎週の定例ミーティングが「清涼剤」のように感じます。

藤戸:NEW STANDARDに価値を感じていただけているのは、「従来の代理店では対応できない領域までノウハウを提供できる」ことだと思っています。例えば、新規事業で商品を買い付ける方法や、デリバリー対応のオペレーション構築などは、いわゆるクリエイティブの範疇から外れます。代理店に相談しても、「それはウチの仕事ではない」と断られることもあるんですね。

しかし、繰り返しになりますが、Team-Xでは「お客様の課題解決が第一」です。先方が負だと感じている部分であれば、多様なメンバーの経験や人脈をうまく掛け合わせ、一緒に解決方法を探します。「どういう仕組みで買付をすれば間に合うか」といったオペレーションまで一緒につくっていくんです。

決められたレールが無い状態で、手を動かしながらビジネスをつくることは、非常に大変です。しかし、ここまでお客様のビジネスの根幹まで踏み込むのは、他の企業ではあまり経験できないと思います。市場価値が上がりますし、なによりやっていて楽しいです。

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社会現象を起こし、新しいスタンダードを世に広める

──今後はどんな仕事に取り組んでいきたいと考えていますか?

山路:メンバーが持っている興味と案件が重なって、チームの士気がどんどん上がっていく循環をつくりたいと思っています。

例えば、私は福岡が大好きなんです。通算すると、福岡の街で数百回くらい飲んでいると思いますね。だから、福岡県で仕事をつくって、チームメンバーを連れて行きたい。もし実現できたら、仕事のパフォーマンスも120%増しにできる自信があります。

同じように、全員がそれぞれ好きなものに夢中になり、仕事と遊びの境界線が薄くなっていけば、チームのパフォーマンスを最大化できると思っています。こうした循環の中で、それぞれがクライアントに思いっきり価値提供できるような仕事がしたいですね。

春原:私はNEW STANDARDという社名の通り、今まで常識ではなかった物事を広めて届けていく仕事がしたいと思っています。

例えば、私たちの仕事を通じて「大豆ミートが一般家庭にまで普及した」とか、「おじさんが飲んでいたリポビタンDが、子どもにも人気になった」といった社会現象を起こしたい。「私たちが居たからこそ、新しいスタンダードが世の中に広まった」という実感を、このチームで共有できれば最高に嬉しいですね。

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