ミレニアルズ及びZ世代に関する調査・研究をおこなう「NEW STANDARD THINK TANK」が今、注目するテーマをご紹介するこのコーナー。弊社が運営する「TABI LABO」のコンテンツや、「NEW STANDARD FRAMEWORK」を用いて、それらの新しい価値(イミ)を分析していきます。
***
「農業」に関する「TABI LABO」注目記事
>> タコスに使った唐辛子は「宇宙産」!「NASA」が手掛けるプロジェクトとは?
「宇宙で農業がおこなわれている」──。そんなSF世界のような現実が、すでに存在する。「NASA」が手がけるプロジェクトの目的は、レトルトの宇宙食では不足しがちなビタミンCやビタミンKを豊富に含む生野菜を入手可能にし、「国際宇宙ステーション(ISS)」の乗組員の健康を維持すること。ISSでは「Advanced Plant Habitat」を駆使して2015年秋にレッドロメインレタスの栽培に成功して以来、さまざまな作物を育てており、このたび初めて収穫されたのは……唐辛子!「ISSで育てたなかでもっとも長く、もっとも困難な栽培だった」とのことで、乗組員たちは新鮮な宇宙産の唐辛子をふんだんに使ったタコスを囲んでパーティーを催したのだとか。
▶︎「宇宙産の唐辛子」でタコスパーティー! (TABI LABO)
What’s NEW STANDARD?

「農業」3つの注目ポイント
1. テクノロジーの進化、発展
2. 人口増加による食糧不足
3. 地球環境の悪化による新たな生活圏の模索
「ISS」での実験栽培以外にも、NASAの研究員が月の土壌(を模した砂)でラディッシュの栽培に成功した例や、民間企業とJAXAが宇宙での農作物の栽培、消費を目的とした「地産・地消型探査技術」の研究、開発で一定の成果を残すなど、宇宙空間での農業はすでに実現間近に。地球外での農作物の栽培は、人口増加による食糧危機への備えや地球の環境悪化による地球以外の惑星への人類の移住の必要性が発生したためではあるものの、テクノロジーの急速の発展によってその選択肢が生まれたこと自体は、人類が健やかに生存するための未来にとってポジティブであるといえるだろう。
