ミレニアルズ及びZ世代に関する調査・研究をおこなう「NEW STANDARD THINK TANK」が今、注目するテーマをご紹介するこのコーナー。弊社が運営する「TABI LABO」のコンテンツや、「NEW STANDARD FRAMEWORK」を用いて、それらの新しい価値(イミ)を分析していきます。
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「住宅」に関する「TABI LABO」注目記事
>>進化する「3Dプリンター」技術が 「街そのもの」を作り出す未来は近い?
2021年の秋に「TABI LABO」記事で紹介した、アメリカの先端企業「ICON」が手掛ける3Dプリントで建てられた住宅。強靭な耐久性と安価な建設費、さらに材料もサステイナブルと、すでに魅力の詰まったものだったが、どうやらさらに進歩したようだ。その後、改良、建設が進み、3Dプリンターで作られた住宅のみで展開される大規模なエリアが構築されているとのこと。米・テキサス州オースティン北部で見られるこの景色は、そのすべてが3Dプリンターで作られている。100軒もの家が立ち並ぶさまは、もはや一つの“町”。これがコンセプトなどではなく、実際に人が住める常設のものであり、入居者募集もおこなわれているというのだから、住宅や都市の概念が大きく変わりつつあるといえるだろう。
▶︎ 「3Dプリンターで作った町」住民を募集(TABI LABO)
What’s NEW STANDARD?

「住宅」3つの注目ポイント
1. 世界中で激化する貧富格差
2. 建築にかかる工費の削減と工期の短縮
3. 二酸化炭素排出量の削減
国内外問わず、一定の高所得や社会的な成功を示すバロメーターのひとつとされる住宅のサイズや造作、クオリティ。世界規模で加速する貧富の格差により、持つもの/持たざるものが明確になるなかで、マイホームの夢を叶えられずにいる人たちにとって、圧倒的な工費削減を可能にする3Dプリンターによる住宅の建築は大きな希望に。さらに、建造のために必要な素材の加工や工期の短縮による重機の稼働量の削減などにより、二酸化炭素の排出量がかつてに比べて抑えられるというのも、今、3Dプリンターによる住宅の建設が注目を集める理由のひとつといえるだろう。
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