MZ世代のアーリーアダプター層を読者に持つウェブメディア「TABI LABO」に蓄積された先進事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、新価値創出のヒントをご提供する業界別事例分析レポート「Generation MZ TRENDS REPORT」から抜粋してお届けします。

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🍫 「通勤電車で同僚に会いたくない……」→KitKatが“座席に擬態するパーカー”を発売
2025.09.07 TABI LABO – KitKatは、通勤時の休憩時間を守るための「通勤用カモフラージュパーカー」を発売。調査によれば、87%のオーストラリア人が通勤を自分の時間と捉えているが、知り合いに会うことでその時間が台無しになることが多いという。公共交通機関の座席に溶け込むユニークなデザインで、 KitKatを収納できるポケットも備えている。このキャンペーンは、メルボルンとシドニーで展開され、2,500万人以上のオーストラリア人にリーチしたという。 [記事を読む]

・通勤時間を「自分だけの時間」と捉えるオーストラリア人は87%
 年平均194時間を公共交通機関で過ごし、59%は「目立ちたくない」
・ユーザーが休憩を守るための手段として、
 公共交通機関の座席に溶け込む通勤用カモフラージュパーカーを限定販売
・「Have a break」という象徴的メッセージを
 ユニークな手法で伝えて共感を生むキャンペーン展開



通勤時間を自分だけの休憩時間に。
KitKatが提案する通勤用カモフラージュフーディー

・どうしたら、社交的な場面を避けて孤独な時間を求める都市生活者が、通勤時に自分のスペースを確保するためのソリューションをデザインできるだろうか?
・どうしたら、通勤中に自分だけの時間を大切にしたいと考える人々が、周囲の人々に気を遣わずに通勤時間をリラックスできる休憩時間に変える体験をデザインできるだろうか?

💁🏻♂️ 出社の機会が増え、通勤時間は自分を整えるための大切な時間になっています。ヘッドフォンやキャップ、フーディなどのアイテムは、常時接続の世の中で貴重なプライベート空間を作ることができるアイテムだと感じますね(ミレニアル世代/30代/男性)
💁🏻♀️ 逆に目立ちそうで本当にカモフラージュになるかは疑問ですが(笑)、日常の小さなストレスに寄り添い、通勤時間を守ろうとするユーモアあふれるアプローチは、Z世代の心に刺さりそうです💘(Z世代/20代/女性)
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Generation MZ TRENDS REPORTとは?
製品やサービスの意味を革新することで、ユーザーに新しい価値や感情を提供する方法論・手法の「意味のイノベーション」。NEW STANDARDと感性研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科柳澤秀吉研究室のデザイン・イノベーション研究では、「記号」に「新しい文脈」を付与することで、革新的な新しい価値(イミ)を創造できることが明らかになっています。
ニュースレター購読者限定で、「TABI LABO」に蓄積された様々な事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、月替わりで酒類/飲料/食品/化粧品・トイレタリーの各業界に特化したレポートをお届けしています。新価値創出のヒント、 最新トレンドのキャッチアップとしてご活用ください。


