「Z世代って◯◯だよね」という誤解について、本音を聞いてみた!【Z世代リアルボイス会議】

2026/01/28
ニュースタ!編集部

今回は、2026年1月26日(月)に公開した「Z世代に対する4つの認知バイアスレポート」に合わせ、社内メンバーで“Z世代座談会”を実施しました。

レポート内で扱っているZ世代に対する4つの「誤解」について、「Z世代って実際どう思っているの?」を、リアルな言葉から紐解いていきます。

✔️ 認知バイアスとは?
意思決定をする際に、先入観や思い込み、直感などによって非合理的な判断をしてしまう心理傾向のこと。ここでは、Z世代への先入観や思い込みのこと。

【Z世代座談会の参加者】
Kさん(ミレニアルズ):43歳/男性/マネージャー/ISFP 😇
Mさん(Z世代):28歳/女性/マーケティング/ENFP 😎
Yさん(Z世代):28歳/男性/営業/ ENFP 🤗
Nさん(Z世代):24歳/女性/AIエンジニア/INFP 😘

Z世代への認知バイアス #01 タイパ:
「そんなに倍速視聴して、どうするの?」

Kさん(ミレニアルズ): みなさん今日はお集まりいただきありがとうございます。まず「タイパ」というキーワードについて教えてください。ややこすられ尽くした言葉でもありますが、やっぱりみなさん、倍速視聴は当たり前なんですか?

Yさん(Z世代): 僕は、情報収集目的ならYouTubeは2倍速にしてます。でも、目的次第で使い分ける感じですね。

Nさん(Z世代): 私は、テロップが分かりやすい動画なら2倍速とか3倍速でも理解できます。倍速なしだと逆に遅く感じるかも。でも、自分の感覚としては「タイパしてる」というより、”それがデフォルト”になっているだけかもしれません。

Mさん(Z世代): 分かります。私も基本YouTubeは倍速で見るけど、映画とかドラマはリスペクトの意味もあってさすがに倍速にはしないです。一方でタイパとは逆で、お散歩みたいに日常の中で”ちゃんと時間を使いたいこと”もあります。

Yさん(Z世代): 僕は「何もしていない時間」に不安を感じるんですよね。時間を有効活用したいし、最大化したい感覚はあるかもしれません。

Kさん(ミレニアルズ): 我々の世代から見ると、「そんなにタイパしてどうするの?」「手間や失敗にも意味があるのに」って言いたくなる時もあるんですが、これについてはどう思いますか?

Mさん(Z世代): ネットやAIで調べればいつでも正解が見つかるので、「すぐに答えを知りたがる傾向」には納得しつつも、人生経験みたいに”すぐ正解を求めなくていいこと”もあると思います。そのバランスが大事かなって。

Nさん(Z世代): 正解が不明確なことが多すぎる時代だからこそ、分かることは”分かる状態”にしておきたいという欲求は自然なことなのかなと思います。

💡「タイパ」への本音
倍速=「全部を効率化したい」ではなく、目的のある情報は短時間で取りにいき、映像作品や体験による刺激や感動はしっかり味わう。Z世代のタイパは、時間の”有効な使い分け”と”不安に対するマネジメント”として捉えると良さそうですね。

Z世代への認知バイアス #02 広告嫌い:
「最近の若者は広告が嫌いなの?」

Kさん(ミレニアルズ): 次は、よく言われる「Z世代の広告嫌い」について聞きたいんですが、みんなは実際どうですか?

Yさん(Z世代): 僕はPRにはかなり警戒心がありますね。誰かにおすすめされて買うというよりは、自分で情報収集をして、しっかり納得してから買いたい派です。

Nさん(Z世代): 私も、いいところだけ切り取ったPRはあまり興味がないです。でも、その人が”本当に良いと思ったものしかPRしない”って明言しているインフルエンサーなら、紹介されているものはちゃんと見ますし、そこで納得できたら買うこともあります。

Mさん(Z世代): 私は割り込み型広告が苦手なのでYouTubeもPremiumにしてるんですが、広告が本来の役割として「新しいもの/好きなものの情報」に出会える機会になるなら受け入れられます。

Nさん(Z世代): 電車内みたいに、見るか見ないか選べる広告はそこまでネガティブじゃないんですよね。でも割り込み型にはネガティブに反応しちゃう……。

Yさん(Z世代): 広告の目的が”購買”のスマホ広告より、一周まわってクリエイティブが面白いテレビCMを使ったブランディング広告など、必要な情報をちゃんとくれるCMは許容できるようになってきました。

💡「広告嫌い」への本音
広告が嫌いというより、「納得までのプロセスが奪われる」のが嫌と言えるかもしれません。視聴する側に選択権がある広告や、判断材料として機能する情報提供は受け入れられやすい、という線引きが見えてきました。

Z世代への認知バイアス #03 自己表現:
「MBTIで自己紹介するのって便利?しんどい?」

Kさん(ミレニアルズ): 次は「Z世代の自己表現」について聞きたいんですが、みなさんはどう自己表現していますか?

Nさん(Z世代): 私は自己表現にMBTIを使う派です。初対面でも自分のタイプを伝えたくて、そのほうがコミュニケーションがスムーズになるし、お互いに相手のことを探るコストが下がる気がします。

Mさん(Z世代): わたしもMBTIすぐ聞いちゃうし言っちゃいます(笑)。実はZ世代にとって自己主張はハードルが高いですし、SNSもあるので嫌われやすい要素も多いと思ってて……。だからMBTIのような”共通の代名詞”があると伝えやすいし、リスクも少ないと感じます。

Yさん(Z世代): みなさんMBTIに詳しい……。僕は積極的に自分のことを語るのは得意じゃないし、自己表現のコストは高いなと感じるので、そもそもSNSでもほとんど発信をしてないです。

Mさん(Z世代): なんかSNS上での自己主張って、細かいニュアンスの微調整が必要なんですよね(笑)。

Nさん(Z世代): 分かります。投稿前に”嫌味にならないか”を確認するフェーズが絶対あります。

Kさん(ミレニアルズ): もうひとつ聞きたいんですが、よく言われる言葉で「界隈」ってありますが、みなさんは自分は「なに界隈」だと思いますか?

Mさん(Z世代): 私は「ネトフリ界隈」ですかね。

Yさん(Z世代): うーん、自分は広く浅く色々触れるタイプで、これといった界隈がないかもしれません。

Nさん(Z世代): 「界隈」を自称するのって、ガチのオタクと比べると一歩引いちゃうけど、「風呂キャンセル界隈」みたいな自虐ノリの界隈には共感できるし、言いやすいかも。

Kさん(ミレニアルズ): おもしろいですね。好きで繋がる「界隈」よりも、できないことの共感と許し合いで繋がる「キャンセル界隈」のほうが主張しやすいし、界隈化しやすいんだね。好きで繋がると「じゃあ◯◯は知ってる?」みたいなポリスも出現するけど、その分「キャンセル界隈」はとにかく懐が深いから、これだけ色々なパターンが受け入れられているのかもしれませんね。

💡「自己表現」への本音
MBTIは自己分析というより「話し始めるための共通フォーマット」。界隈を通じた自己表現も、自称するにはハードルが高い。目立つための自己表現ではなく、”誤解されにくく、かつ安全に伝える”ための工夫として、微差の調整やキャンセル界隈などの表現が使われていました。

Z世代への認知バイアス #04 健康志向:
「まだ若いのに、みんな整えすぎじゃない?」

Kさん(ミレニアルズ): 最後は「Z世代の健康志向」について教えてください。僕が20代だった頃は特に健康なんて気にせずに毎日を過ごしてしまっていて、今になって後悔することも多いんですが(笑)、みなさんの健康への考えについて聞かせてください。

Mさん(Z世代): 健康でいることって、自分にとっては当たり前のことのように感じます。自分の健康を中長期的に見て、今やるべきこととして捉えてます。そういう考えになったのも、SNSですぐに情報を拾えるし、それが健康状態を見直すきっかけにもなってますね。

Nさん(Z世代): 私も健康でいるのは当たり前だと思ってます。でも「自覚的な不健康」もあります。分かった上で暴飲暴食する期間を作るというか、コントロールできているならどっちも楽しみたい派です。

Yさん(Z世代): 僕もわりと健康意識は高いほうだと思ってます。「寝ずに働く」みたいなのはアンチですね。だってロジカルに考えて、睡眠不足とか不健康な食事は生産性を下げるだけじゃないですか。健康でいるほうが、結局みんなのためにもなると思うんです。

Kさん(ミレニアルズ): なるほど。では精神面の健康、つまりメンタルヘルスについてはどう意識していますか?

Mさん(Z世代): SNSを見すぎると、気にしていないつもりでも無意識に友達の投稿を見たり、インフルエンサーの発信に反応し続けてしまう。気がついたら、全然興味ない人の日常までつい見てしまっていたり(笑)。それってやっぱりメンタル的に良くないと感じるので、最近はそこを避ける工夫はしています。

Nさん(Z世代): 私は最近、食べたものや睡眠時間をすべてアプリに記録して、メンタルとの関係性を可視化して改善したいと思ってやってます。2ヶ月くらい続けてますが、今のところは「意外と関係ない」かも(笑)。

Yさん(Z世代): 僕は、定期的に考えていることを書き出して頭をクリアにする「セルフアウェアネス」をやってます。個人事業主をしていた時期もあるので、その頃から実践してますね。

💡「健康志向」への本音
“健康への意識が高い”というよりは、崩れたときの回復コストが高いことを知っているからこそ、早め早めに整える習慣が自然とあるようです。健康志向は趣味としてではなく、生活と仕事を支える土台として語られているのが印象的でした。

ソーシャルネイティブなZ世代の価値観が、本格的に「社会の中核」へ

Kさん(ミレニアルズ): 今回は4つのテーマについて話を聞きましたが、いずれにも影響していると感じたのは、さらなる「情報環境」の変化です。ソーシャルネイティブであるZ世代が本格的に社会進出を果たし、彼らの新しいスタンダードが行動様式やライフスタイルに実装されつつあると感じられました。

◾️タイパ:シャワーのように情報を浴び続けるZ世代にとって、倍速視聴は「手抜き」ではなく、情報に緩急をつけるためのスキル。情報量が多すぎるからこそ、効率的に精査・消費する必要がある。もちろん「逆タイパ(じっくり時間をかける)」ことの大切さも知っている。

◾️広告嫌い:常にSNSやメディアに溶け込む広告に触れているため、情報としての質を精査する審美眼が高まっている。広告の手法やタッチポイントが総合格闘技のように複雑化する一方で、Z世代は「自分にとってどんな価値があるか」を瞬時に判断する力を高め続けている。

◾️自己表現:不特定多数に発信するSNS環境では、細かいニュアンスの微調整が求められる。MBTIのような「共通の代名詞」を使うことで、目立つための表現ではなく、自分自身を誤解されにくく、かつ安全に伝える手段を好む。

◾️健康志向:情報環境が時に有益に、時にリスクにもなるからこそ、先回りして整える姿勢が当たり前になっている。意図しない「不健康」はコストであると考え、コントロール可能な範囲での「不健康」は、むしろ精神的癒しやご褒美のオプションとして予備保有している。

ソーシャルネイティブなZ世代の価値観や行動様式はもはや「若者特有のもの」ではなく、社会全体の「スタンダード」になりつつあります。認知バイアス(先入観や思い込みや)に縛られず、ぜひその背景や変化にも目を向けてみてください。

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