【メンバー紹介】ビジネスプロデューサー:松本興人

2026/04/01
ニュースタ!編集部

NEW STANDARDの専門家に聞く「10の質問」

Q1. これまでのキャリアを教えてください。どんなバックグラウンドを持っていますか?

新卒でデジタルマーケティング会社に入社し、広告運用やマーケティング支援に携わった後、TABI LABOを経て、現在のNEW STANDARDに参画しました。

キャリアの初期は、デジタル広告を中心に、すでに決められた商品や戦略を「どのように届けるか」を考える仕事が中心でした。その後、メディアやコンテンツ、ブランド開発などへ領域を広げる中で、次第に「どう伝えるか」だけでなく、「そもそも何をつくるべきか」「なぜそれを社会に存在させるのか」という上流の問いに向き合うようになりました。

現在はビジネスプロデューサーとして、クライアントの課題整理や提案方針の設計、プロジェクトチームの編成、予算やスコープの設計、実行までを横断的に担当しています。

Q2. NEW STANDARDにおいて、あなたの「専門領域(強み)」は何ですか?

クライアント自身もまだ答えや進め方を持っていない段階から、課題を整理し、実行可能なプロジェクトへ変えていくことです。

企業からいただく相談の中には、「何か新しいことを始めたい」「これまでとは違う顧客に向き合いたい」といった問題意識はあるものの、何を検討すべきか、どこから着手すべきかが整理されていないものも多くあります。

そうした状況で、事業、ブランド、コミュニケーションなどの視点を横断しながら、まず何を問いとして設定するのか、どのような順番で意思決定するのかを設計します。そのうえで、社内外の専門家を組み合わせ、クライアントと一緒に構想を実現するためのチームやプロセスをつくっていきます。

一つの専門的な手法を提供するというより、課題に応じて必要な専門性を編成し、プロジェクト全体が前に進む状態をつくることが、私の専門領域だと考えています。

Q3. これまで手掛けた仕事のなかで、とくに「自分らしさ」を発揮できた思い入れのあるプロジェクトは?

NEW STANDARDとして初めて本格的なブランド開発に取り組んだ、アサヒビール株式会社の「ASAHI WHITE BEER」です。

「若年層のビール離れ」という課題に対し、すぐに商品や施策を考えるのではなく、そもそも若年層にとってビールはどのような存在で、どのような意味や価値を感じているのか、という問いから始めました。

デプスインタビューとプロトタイプを何度も重ね、ブランドアイデンティティ、商品コンセプト、ネーミング、パッケージ、コミュニケーションまでを一貫して開発しました。クライアント、ユーザー、社内外のパートナーとともに検討を進め、最終的には一つのブランドとして市場に送り出すことができました。

発売後は対象ターゲットの購買にもつながり、クライアントからも高い評価をいただきました。ユーザーにとっての新しい意味を起点に、戦略で終わらせず商品や体験として実装する、NEW STANDARDのメソッドの有効性を証明できた案件だと考えています。

参照:
アサヒビール|「BDX」を活用した『ASAHI WHITE BEER』ブランド開発・パッケージデザイン

Q4. クライアントやプロジェクトの課題に向き合うとき、一番大切にしていることは?

最初から一つの正解を提示するのではなく、クライアントと一緒に「何を考え、何を決める必要があるのか」を整理することを大切にしています。

複雑な課題ほど、表面に現れている依頼と、本当に解決すべき課題が異なることがあります。そのため、いただいた依頼をそのまま実行するのではなく、なぜその課題が発生しているのか、組織内でどのような意思決定が止まっているのかまで含めて考えます。

そのうえで、自分なりの仮説や判断を持ちながらも、一人で正解を決めるのではなく、クライアントや社内外の専門家を早い段階から巻き込みます。それぞれが持っている情報や知見、意志を統合し、プロジェクトとしてより良い意思決定ができる状態をつくることを意識しています。

Q5. 世の中のトレンド(文脈)や生活者のインサイトを捉えるために、普段から意識していることは?

特定の情報や自分の感覚だけで判断せず、異なる視点を組み合わせるようにしています。

ニュースやSNS、調査データを見るだけでなく、実際に人の話を聞き、異なる世代や専門性を持つ人と対話することで、自分の前提や思い込みを崩すことを意識しています。

また、トレンドを一時的な流行として見るのではなく、その背景で人の価値観や社会の構造がどう変化しているのか、それが企業の事業や意思決定にどのような影響を与えるのかまで考えるようにしています。

Q6. なぜこれからの時代に「意味づくり(ミーニング・デザイン)」が必要だと考えますか?

AIの進化によって、情報収集や分析、企画、制作などが効率化され、機能やアウトプットだけでは企業やブランドの違いが生まれにくくなっています。

だからこそ、「何ができるか」だけでなく、「なぜそれをつくるのか」「人や社会にとってどのような意味があるのか」を定義することが重要になります。

意味は、生活者に選ばれるためのメッセージであるだけでなく、企業が何を優先し、どこに人や予算を投じるのかを決める判断軸でもあります。商品開発、顧客体験、コミュニケーション、組織の意思決定を一貫させるものとして、意味づくりが必要だと考えています。

Q7. 仕事をしていて、一番嬉しい瞬間はどんなときですか?

誰かが持っていた情熱や構想が、仲間や予算を得て、実際のプロジェクトとして動き始める瞬間です。

自分自身が強烈に「これをつくりたい」と考えるというよりも、誰かが持っている問題意識や実現したい未来に触れたときに、その思いを実現するために何ができるかを考えるタイプだと思います。

まだ言葉になっていなかったアイデアを整理し、必要な人を集め、進め方や実現方法を設計する。その結果、当初、実現できなかったものが、チームの力によって形になっていくことに大きなやりがいを感じます。

Q8. 仕事で行き詰まったときのリフレッシュ方法、またはインスピレーションの源は?

釣りに行くことです。

釣りをしている間は、スマートフォンなどのデジタル機器から離れ、目の前の自然や状況に集中できます。普段、多くの情報に触れているため、情報から距離を置ける時間がリフレッシュになっています。

また、天候や潮、時間、場所によって正解が変わるため、いくつかのパターンを試しながら、その日、その場に合った勝ち筋を探します。試したことがうまくはまり、魚が釣れた瞬間が一番面白いです。状況を観察し、仮説を試しながら答えを探すところは、仕事にも少し似ていると思います。

Q9. 今後、どんな課題を持つ企業と一緒に、新しい「意味」や「価値」を作っていきたいですか?

実現したいことはあるものの、何を検討し、誰を巻き込むべきかが整理できず、プロジェクト化ができていない/プロジェクトを前に進められていない企業とご一緒したいです。

新しい事業やブランドをつくりたい、既存ブランドの意味を捉え直したいと考えていても、判断軸が定まらず、調査やアイデアを実行につなげられないことがあります。

そうした段階から、クライアントの知見や意志と、私たちやパートナーの専門性を組み合わせ、問いと進め方を整理しながら、一緒に答えをつくっていきたいと考えています。

Q10. 最後に、あなたを表す「キャッチコピー」や「座右の銘」を教えてください。

アントニ・ガウディの、「まず愛があり、その後に技術がある」という言葉です。

弊社運営のメディアTABI LABOでは「PR with LOVE」という言葉を掲げていました。どれだけ優れた技術や方法論があっても、出発点となる「なぜこれを伝えたいのか」「なぜ実現したいのか」という意志や愛情がなければ、人の心もプロジェクトも動かないと考えています。

クライアントが持つ思いや問題意識を起点に、必要な人や専門性をつなぎ、実現できるプロジェクトへ変えていく。それが、私がビジネスプロデューサーとして果たしたい役割です。

★★★

ビジネスに、新しい「意味と価値」を——。
NEW STANDARDには、それぞれの専門性から時代のコンテクストや生活者インサイトを読み解き、企業やブランドの課題に並走する多様なプロフェッショナルが在籍しています。
「まだ要件は固まっていないけれど、専門家を交えてブレストしたい」「自社の強みを新しい角度から再定義したい」など、まずはカジュアルなご相談からご一緒させてください。

👉 【メンバーへのお仕事のご相談やご依頼はコチラから

このシリーズをもっと読む

NEW STANDARDロゴ

NEW STANDARDは
「新しい意味」を創造し、世界の捉え⽅を広げる
ミーニング・デザインカンパニーです