コスパでもタイパでもない、お金に関する新しい価値観「マネパ」って? ──ニュースタンダードキーワード!!

2023/02/28
ニュースタ!編集部

いまニュースタンダードが注目するZ世代に関するキーワードを解説していく本連載。第6回でご紹介するキーワードは「マネパ」。コストを重視するコスパや、2022年から注目されている、時間を効率的に使うタイパの次にくるとも言われているのが「マネパ」です。Z世代を中心とした、お金に関する新しい価値観についてご紹介します。

「マネパ」とは

「マネーパフォーマンス」の略で、スマホで自分らしくスマートに賢くお金を使い、管理する、Z世代を中心としたお金に関する新しい価値観のこと。忙しい日々を送るデジタルネイティブだからこそ、テクノロジーを活用した新しいお金との向き合い方が始まっているのです。

世界的に注目されている「BNPL」という、支払いサービスに関する考え方をご存知でしょうか?「Buy Now, Pay Later(いま買って、あとで支払う)」の略で、分割手数料無料であと払いができることから、多くの世代に支持されています。デジタル上ですべてを完結するため、決済を始めとするUXがスムーズで、スマートにお金をスマホ上で管理できるのが特徴的です。米フロスト&サリバンの調査レポートによれば、世界のBNPL市場規模は2021年の1365.5億ドルから、2026年までに6563.4億ドルに達し、その年平均成長率は36.9%にもなるそうです*。

そんなBNPLを取り入れているフィンテックサービスをご紹介します。

*参照:フロスト&サリバン最新ICT調査レポート

「マネパ」の具体的な事例

>> 「PayPay」

2018年10月にサービスを開始してからユーザー数は増加を続け、2022年8月には登録者数が5,000万人を突破したPayPay。スマホに表示されたQRコードを介して支払いが可能なキャッシュレス決済の一種。アプリをインストールしてお金をチャージすれば、財布を持ち歩かなくてもスマホで買物ができます。PayPayで当月に利用した金額を翌月にまとめて支払える「PayPayあと払い」は、チャージ不要でクレジットカードのように使えることから、BNPLの流れを感じ取ることができます。

***

>>「みんなの銀行」

2021年8月にサービスを開始したみんなの銀行は、口座開設・ATMでの入出金・振込・支払いまでをすべてスマートフォンで完結できるデジタル銀行。実店舗がなくスマートフォンで完結できるため、キャッシュカードや通帳は必要なく、アプリで便利かつ簡単に利用できます。また、口座残高が不足しているときに最大5万円まで自動的に足りない分だけを立替えるプレミアムサービス限定の追加オプションもあり、BNPLを体現したサービスといえるでしょう。

PayPayやみんなの銀行の他、メルペイやPaidy、PayPalもそれぞれBNPL型のサービスで、今や多くの企業が活用していることがわかります。

「マネパ」3つの注目ポイントまとめ

1. 欲しいものを賢く手に入れるために、BNPLという考えが世界で浸透
2. Z世代は、ライフプランに合わせてスマートにお金を使いたいと考えている
3. 現金を持ち歩くよりも、管理がしやすいサービスへシフトしている

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