「動物福祉」への意識が高まるなかAIが解析するのは畜産動物の「感情」──ニュースタンダードホットトピック!! <農業vol.3>

2023/06/21
ニュースタ!編集部

ミレニアルズ及びZ世代に関する調査・研究をおこなう「NEW STANDARD THINK TANK」が今、注目するテーマをご紹介するこのコーナー。弊社が運営する「TABI LABO」のコンテンツや、「NEW STANDARD FRAMEWORK」を用いて、それらの新しい価値(イミ)を分析していきます。

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畜産」に関する「TABI LABO」注目記事

>> 「動物福祉」への意識が高まるなかAIが解析するのは畜産動物の「感情」

オランダ「ヴァーヘニンゲン大学」の研究チームらが、顔認識AIを利用して、牛や豚といった動物の感情状態を識別するシステムを開発したと発表した。このシステムは、6ヵ所以上の農場で収集された動物の表情データをもとに学習。約85%という高い精度で、動物の感情を検知することができるという。示される状態は「リラックス」「興奮中」「イライラしている」「落ち着いている」など、13種類の表情と9種類の感情。常に動物の面倒を見続けることが難しい飼育者に代わって、システムは24時間リアルタイムで監視できるため、動物たちの精神的負担を改善することができるのではないかと期待されているようだ。

▶︎ 「動物の感情」を識別するAIシステムが開発(TABI LABO)

What’s NEW STANDARD?

「畜産」3つの注目ポイント

1. 「SDGs(持続可能な開発目標)」の浸透と意識向上
2. 「アニマルウェルフェア」という考え方
3. 「食の安全性」の確保

主に畜産動物の体と心の健康を守り、動物の幸福度と持続可能な生産/消費を実現させようという、日本語で「動物福祉」と訳されることの多い「アニマルウェルフェア」という考え方。「SDGs」の17項目のひとつ「つくる責任 つかう責任」にも紐づくと考えられるこの発想は、近年、海外で急速な広がりをみせており、EUが2027年までに段階的ながら畜産動物のケージ(檻)での飼育を禁止する方針を示すなど、農業や人々の生活に密接にかかわるトピックのひとつ。また、畜産動物の心身の健康を維持することで、飼育中の薬剤の投与を減らすことができ、結果、食の安全性の確保につながる可能性も秘めたアクションといえる。

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