【パートナーインタビュー】顧客起点の新しい価値創造のために、共通のデザイン思考メソッドをインストール(TOPPAN)

2023/12/01
ニュースタ!編集部

NEW STANDARDが、2023年8月より提供を開始した「デザインイノベーションキャンプ」。このサービスは、ブランド開発に特化したデザイン思考を2日間でマスターできる実践型トレーニングとなっており、プログラム内で紹介する弊社オリジナルの開発メソッドはこれまで、クライアントとの取り組みのなかで90%を超えるPoC(Proof of Concept:概念実証)を実現しています。

ここでは弊社のパートナー企業であり、約20名で「デザインイノベーションキャンプ」に参加いただいたTOPPAN株式会社 ブランドマーケティング部の岡見浩良さんに、体験した際のお話を聞いてみました。

【お話を聞いた人はこちら】

「VUCA時代に、MZ世代へ対応できるメソッドをインストールしたかった」

——まずはデザインイノベーションキャンプに参加し、デザイン思考メソッドをインストールしてみようと思った背景を教えていただけますか?

TOPPAN(以下TP)岡見:将来の予測が難しいと言われるVUCA時代において、若年層(ミレニアルズやZ世代)に対応できるデザイン思考メソッドということでとても興味があり受講しました。とくにNEW STANDARDさんのメソッドは「ブランドコミュニケーション開発に特化している」ところも興味を持ったポイントのひとつです。我々の会社でもクライアントからのニーズが多い「ブランドコミュニケーション開発」におけるプロセスがメソッド化されていたので、若手のプランナーにとっても貴重な機会になるだろうという期待がありました。私自身もずっとプロモーション畑で、食品や化粧品、流通などさまざまな領域に関わってきたのですが、とくにZ世代への対応に課題を感じていたのです。

——なるほど。ミレニアルズやZ世代へ対応できるメソッドであることに利点を感じていただけたのですね。

TP岡見:はい、以前からZ世代へのCXコミュニケーション設計に課題は感じていましたが、今回の受講を通じて言語化とプロセスをしっかりメソッドとしてインストールできたことが効果的だったと感じています。

——今回「デザインイノベーションキャンプ」に参加いただいたのは、御社TOPPANのなかでどのような役割を担っている方たちですか?

TP岡見:今回はコミュニケーションやプロモーション領域を担当しているプランナーを中心に声をかけました。あとは開発系のメンバーも数名いました。世代については40代の管理職クラスから3〜4年目のプランナーまで、幅広く参加してもらい、彼ら彼女たちのあいだに共通認識が生まれると良いなと思っていました。実際にプログラム参加後の会話のきっかけにもなっていて、さっそく効果を感じております。

とくに気づきが多かった、ユーザー理解のための「インタビューメソッド」

——全プログラムのなかで、とくに印象に残っていることはなんでしょうか?

TP岡見:私の場合、インタビューとアイデーションを複数回繰り返したワークショップでしょうか。最初のアイデアが、インタビューを繰り返すことで最終的にこんなにも変わるものなのか、と感動しました。デザイン思考ではユーザーを理解することを重視していると思うのですが、インタビューの中で共感ポイントを探り、企画やアイデアをブラッシュアップしていくリアルな体験ができました。「どちらのアイデアが良いのか」という判断は「ユーザーに答えがある」と、プロセスのなかで実感できたことがとても学びになりました。

——全プログラムを通じて、とくに持ち帰りポイントになったところを3つ挙げるならばどういった点になりますでしょうか?

TP岡見:まず1つめが、デプスインタビューにおけるエクストリームユーザーの重要性でした。「誰に聞くべきなのか」「そしてそれはなぜなのか」という座学から学べることが多く、リサーチ対象に対して好きでも嫌いでもない一般の人ではなく、「とても好きか、とても嫌い」というエクストリームユーザーを対象にインタビューするべきという解説にも納得感がありました。
2つめは、徹底して顧客起点で考えていく意味が学べたことです。プロジェクトのフェーズごとに「共感」プロセスを取り入れるメソッドや、ユーザー起点の仕組みになっているのがポイントかなと思いました。
3つめは、メソッドそのものです。とくに、1つのアイデアに至るまでのプロセスが明示されていたことでしょうか。このプロセスを基準にすることで、チーム内で振り返りがしやすくなることも大きな収穫かもしれません。
また、細かい気づきなのですが、これまで積極的にオンラインホワイトボードツールを使ったアイデーションをしたことがなかったのですが、今回のプログラムでは常にオンラインのホワイトボード上でアイデーションや意見交換できたことがとても新鮮で、かつ実践的でした。

——なるほど。我々としても客観的に見直すことができ発見があります。

TP岡見:あともう1つありました。じつはコロナをきっかけに、こうやって横断的に各部署から希望者を募って合宿的なトレーニングをする機会が減っていたので、それもまた貴重な時間だったと捉えています。オプションになっている2日間のプログラム終了後の懇親会も実施してもらったのですが、そこでは社内のメンバー同士でも普段なかなか話す機会がない人同士で交流をしており、今後のプロジェクトが円滑になるなど、副次的な効果も期待できると思います。

MZ世代への対応に課題があるなら……

——御社は総合代理店としてさまざまな企業とお付き合いがあると思いますが、どんなクライアントに「デザイン思考メソッド」が活用できそうでしょうか?

TP岡見:時代が激しく移り変わるなかで、自社の強みが曖昧になってきたと感じる企業や、BX(ビジネス変革)に課題を感じている企業、あとはミレニアルズやZ世代へ焦点を当てることに苦戦している企業などは、こういったデザイン思考プロセスを活用しながらプランニングしていくことがとても良いかなと考えています。

——本日はお忙しいところありがとうございました。

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現在NEW STANDARDでは、パートナーであるTOPPANと共同で、メーカー企業や流通企業にむけて本プログラムの提供を進めております。詳しくは下記をご覧ください。

【サービスのご案内】

NEW STANDARDが提供する、ブランド開発のためのデザイン思考を2日間でマスターする実践型プログラム「デザインイノベーションキャンプ」。

この2日間のキャンプでは、デザイン思考の概要を理解し、イノベーティブなブランド開発を推進するための「マインドセット」と、ブランドのPoCを実現する「再現性のあるメソッド」を身につけることができます。

詳しくは資料をダウンロードの上ご確認ください。

参照:TOPPAN|デザイン思考をマスターする2日間の実践型ワークショップ「デザインイノベーションキャンプ」でBX支援事業をサポート

参照:【担当者インタビュー】NEW STANDARDが、企業向け「デザイン思考プログラム」を始めた理由

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