働き方、消費行動、環境問題。3つの価値観で見る「ミレニアルズ(ミレニアル世代)」とは

2024/06/14
ニュースタ!編集部

ミレニアルズ(ミレニアル世代)は、1980年代前半~1990年代中盤に生まれ、テクノロジーと共に成長してきたデジタルネイティブ世代だと言われています。

ミレニアルズは、自らの成長とソーシャルメディアの台頭がリンクしており、FacebookやTwitter(X)、Instagramなどを通じて自己表現や情報収集を行うことがスタンダードとなりました。

※各世代の具体的な区切りには諸説あります

ミレニアルズの価値観と時代背景

ミレニアルズは、テクノロジーやネットワーク環境の進化とともに柔軟な働き方を求め始めた世代だと言えます。拠点を定めない「ノマドワーク」という働き方も注目され、その後のリモートワークの浸透や、個々がSNSを活用しながらクリエイターとして活躍する時代の土台を作ったとも言えるでしょう。とくにCOVID-19のパンデミックをきっかけにリモートワークの普及が加速し、グローバル規模で従来のオフィス勤務主体の働きからの移行が進みました。
またミレニアルズは、その働き方だけではなく、企業のミッションやビジョンに共感できるか、社会的に責任のある企業で働くことができるかを重視するようになりました。仕事を選ぶ上でも、サステナビリティやエシカル、ウェルビーイングといった価値観が基準に加わってきたことも象徴的です。
またミレニアルズは起業家精神が旺盛で、スタートアップやベンチャーに挑戦する若者が増えるなど、伝統的な企業や就職の枠組みに囚われない働き方を追求してきました。彼らのパイオニア精神は、その後の新たなプラットフォームや革新的なビジネスモデルの誕生に寄与し、世界中に大きなインパクトをもたらしているのです。

<ミレニアルズの働き方とコミュニティ>リモートワークと企業文化の変革

ミレニアルズはワークライフバランスを重視し、給料や職位のようなステータスだけではなく、自分の価値観と合致する企業で働くことを望む傾向が強いと言われています。彼らは、多様なバックグラウンドを持つ同僚との協働を重視し、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進する企業を支持する傾向も顕著になりました。
また、働く上でのデジタルツールの進化が急速に進んだ世代でもあり、SlackやTeamsなどのチームコミュニケーションツールを使用し、リモートワークでも効率的にメッセージコミュニケーションが取れるようになるという変革が起きました。これにより、場所や時間を選ばない働き方や、物理的な距離を超えたグローバルチームでの協働も加速しました。このように、ミレニアルズの働き方はリモートワークやフレックスタイムなどを中心に、企業文化や働き方の大きな変革を促しているのです。彼らの柔軟な働き方や価値観は、今後の労働市場においても重要な指針となるでしょう。

<ミレニアルズの消費行動>シェアリングエコノミーと体験重視のライフスタイル

ミレニアルズの消費行動は、従来の「クルマを買う」「持ち家がステータス」のような「所有」を重視する消費から、シェアリングエコノミーや体験を重視するライフスタイルへとシフトしていきました。たとえば、Airbnbの誕生やコワーキングスペースの増加、さらにルームシェア、シェアカーやシェアサイクルサービスに至るまで、瞬く間に「シェアする」価値観が普及しました。
また、サブスクリプションサービスが身近な存在になり、NetflixやAmazon Prime、Spotify、YouTubeなどのサービスやプラットフォームを中心に、CDやビデオ、DVDを「所有する」こととは異なる、新たな価値観がスタンダードになり、コンテンツ消費のスタイルが大きく変わりました。一方でミレニアルズはコンサートやフェス、旅行など、モノを買うよりも体験(コト)にお金を使う傾向が強く、イベントや観光業界の飛躍とも密接な関係性があると言えます。
ミレニアルズはオンラインショッピングの利用率も牽引した世代であり、Amazonや楽天などのプラットフォームを利用して効率的にショッピングを行い、時間と労力を節約することがスタンダードになりました。一方で地元の小規模ビジネスを応援するなど、オリジナリティのある商品やサービスを求める傾向も強まりました。

<ミレニアルズと社会>環境問題への高い意識とソーシャルメディア活用

ミレニアルズは環境問題や社会問題に対する意識が高い世代だと言われ、ソーシャルメディアを活用して積極的に情報収集や情報のシェアを始めました。
とくに気候変動に対して関心を持つ人が多く、グレタ・トゥーンベリの発言や抗議活動に共感を抱いた人が多いのもミレニアルズが中心でした。これらの声をきっかけに、世界中で開催されたイベントやストライキに多くのミレニアルズが参加し、持続可能性(サステイナブル)な未来を求める声を上げはじめました。
また、ミレニアルズを中心にプラスチック削減の意識も高まり、プラスチック製ストロー排除運動など、環境保護に向けた具体的なアクションが進んだことも記憶に新しいでしょう。これは、彼らがサステイナブルなライフスタイルを追求し、環境に対する影響を最小限に抑えたいという価値観を持ち始めたことに起因しています。さらに、ミレニアルズは数多くの災害を経験していることもあり、ボランティア活動への参加にも積極的で、社会貢献活動への関与を深めた世代とも言えます。
また、消費行動においてもサステイナブルな商品選びが重視され、ミレニアルズは、自身の消費が社会に与える影響を意識し始めた世代でもあり、続くZ世代への大きな影響を与えたとも言えるでしょう。企業にとっても、ミレニアルズやZ世代のニーズに応えるため、サステイナブルな商品やビジネスモデルの導入を進めることは、もはやスタンダードになりつつあります。

(Image:generated by ChatGPT)

ミレニアルズの特徴まとめ

以上のように、デジタルネイティブで、価値変革のパイオニアでもあるミレニアルズは、働き方や仕事を取り巻く環境を大きく変化させながらも、環境問題や社会問題に対する高い意識を持ち、消費行動においてはシェアリングやサブスクリプションのような新たな価値観をリードしてきました。
「ミレニアルズとZ世代の違い」など特徴を明確に分類するコンテンツをよく見かけるかもしれませんが、ミレニアルズの価値観は続くZ世代へと確実に系譜し、さらに新しい価値観へと連鎖しているのです。

※このコンテンツは、一部生成AIを活用して作成しております。

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