MZ世代のアーリーアダプター層を読者に持つウェブメディア「TABI LABO」に蓄積された先進事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、新価値創出のヒントをご提供する業界別事例分析レポート「Generation MZ TRENDS REPORT」から抜粋してお届けします。

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🫶 推し活美容のリアル 。「現場」前の自分磨きと「写真映え」にかける情熱
2025.05.09 TABI LABO – 推し活応援メディアを運営するOshicocoによると、推し活層の約8割が“現場”前に美容活動を行っているそう。アンケート調査では、34.8%が年3〜5回以上の頻度でライブやイベントに参加していることが分かり、1回の現場に対してかかる美容費用は20,001円〜30,000円が25.0%となった。美容活動のトップ3は、美容院(66%)、ネイルサロン(12%)、まつパ・まつエク(7%)となり「写真映え」を意識した美容活動を積極的に行っているようだ。 [記事を読む]

・自己表現、ライフスタイルとしての推し活の広がり
グッズ購入やイベント参加に留まらない消費行動への注目
・推しとの直接的接触“現場”に備えて、
ヘアメイク、ネイルなど、写真映えする垢抜けで気分をアップ
・SNS投稿ではうちわや加工で顔を隠すがヘアスタイルの雰囲気や
グッズ撮影での手元・ネイルなど、ディテールの映えを重視



推しの大切な日は“ビジュ”を盛りたい!推し活の一環としての“現場”前美容

・どうしたら、推し活を楽しむ女性たちが、コンサートやイベントなど推しとの直接的接触前に美容を行う際に、自分の個性を表現できるような製品をデザインできるだろうか?
・どうしたら、推し活をライフスタイルの一環として楽しむ人々が、推し活を通じて自己表現をしやすくし、新たなコミュニティを形成することができる体験をデザインできるだろうか?

💁🏻♂️ 推し活用のSNSには自分の顔を載せない人にも関わらず、写真の写り込むヘアスタイルやネイルを意識し、写真全体の雰囲気を重視していることに驚きました!推し活が自己肯定感を高めるのも納得です(ミレニアル世代/30代/男性)
💁🏻♀️ TikTokで、IVEのウォニョンがファンの子を二度見する動画が話題になっていました。サイン会でも推しと直接、触れ合える時間はわずか。推しから二度見されるほど可愛くなりたいといったモチベーションもあるのかもしれません(Z世代/20代/女性)
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Generation MZ TRENDS REPORTとは?
製品やサービスの意味を革新することで、ユーザーに新しい価値や感情を提供する方法論・手法の「意味のイノベーション」。NEW STANDARDと感性研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科柳澤秀吉研究室のデザイン・イノベーション研究では、「記号」に「新しい文脈」を付与することで、革新的な新しい価値(イミ)を創造できることが明らかになっています。
ニュースレター購読者限定で、「TABI LABO」に蓄積された様々な事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、月替わりで酒類/飲料/食品/化粧品・トイレタリーの各業界に特化したレポートをお届けしています。新価値創出のヒント、 最新トレンドのキャッチアップとしてご活用ください。

