2026年、恋愛のカタチはどうなる?<5つのキーワード>

2026/01/30
ニュースタ!編集部

ここで紹介するのは、恋愛のトレンドに関する5つのキーワードです。

「SNS時代のMZ世代の恋愛」について、想像以上に多様化している新しい基準や価値観を見ていきましょう。

01.
Choremance(チョアマンス)

家事(Chore)+ロマンス(Romance)を組み合わせた造語。つまり、料理や洗濯、犬の散歩、ジム通い、家具の組み立てなど、日常のタスクをデートに変えることです。家事と恋愛を一緒に進行させることはタイパも良く、「忙しいから」を言い訳にできなくなる、なんていう意見も。
TikTokでは「#grocerydate(食料品デート)」として一緒にカートを押して1週間の献立を考えたり買い物をする動画も多く投稿されています。
また、洗車やコインランドリーでの待ち時間を楽しむVlogも多く、オシャレしたレストランディナーよりも親密な関係の象徴として捉えられ、憧れの対象となることもあるようです。
パートナーとの金銭感覚や衛生観念などをすり合わせるのにも効率的だと言えるかもしれませんね。

02.
The ick(ジ・イック)

日本語で言うと嫌悪感のことで、相手の些細な行動に拒絶反応を感じ、一気に恋心が冷めてしまう現象で、「蛙化現象」と近い感覚のキーワードです。
XやInstagramのリールでは「#Icklist」として、「店員さんへの態度が横柄」「追いかけてきた虫に大声を出す」など、パートナーへの些細な違和感が言語化されて多数の投稿がシェアされています。
一方で「New Ick Unlocked」のキャプションとともに、あえてパートナーのチャーミングでちょっとドジな姿を投稿するミームも登場しているようです。

03.
Turbo Dating(ターボ・デーティング)

最初のデートで結婚観や金銭感覚などの核心を即座に確認して、相性を超高速で(まさにターボで)見極めること。
マッチングアプリのHingeやBumbleでは、政治的信条や子供の有無、家事分担の希望などを事前にプロフへ明記するバッジが一般化しつつあります。また、初対面で「We’re Not Really Strangers」という深い質問を投げ合うカードゲームを使い、あえて重いテーマを最短で語り合って共通項を見つけたり、お互いのことを知るブームも。先述のThe Ickにまつわる「The Ick Edition」もあり、どんなところに蛙化するのかも分析できちゃうそうです。

04.
RetroMancing(レトロマンシング)

Retro(レトロ)+Romance(ロマンス)を組み合わせた造語。デジタル疲れからの反動を感じさせる恋愛のカタチで、一旦スマホを置き、アナログな手間を愛でることを求める傾向です。
写ルンですやチェキ(Instax)での撮影、手書きのポストカードの送付、あえて公衆電話から声を届けるといった「不便さの演出」を楽しみます。
最近では、スマホを預けて入店するデジタルデトックスカフェ(テクノロジーフリーカフェなど)でのデートが、「いつもより相手と集中して向き合える」贅沢な時間として注目されたり、Netflixの恋愛リアリティ『オフライン ラブ』が話題になったりと、レトロマンシングを感じさせる具体事例も増えています。

05.
Dry Dating(ドライ・デーティング)

お酒を飲まず、シラフの状態で会うデートのこと。たとえば、夜のバーではなく、午前中のコーヒーショップや朝の散歩、お昼の陶芸などの体験がデートの定番に。
ここ数年でアルコールフリーのバー(Mocktail Bar)も普及しつつあり、酔った勢いに任せず、誠実で明快なコミュニケーションを求めるMZ世代が増えていると言っても良いでしょう。

効率と、手間暇かけたリアリズム

かつての恋愛が「理想の自分を見せ合う」スリルあるゲームだったとすれば、現在の恋愛は「ありのままで共生する」心地よいゲームに変わったのかもしれません。Hingeの2025-2026年レポートによれば、Z世代の約84%が「より深く、真実味のあるつながり」を求めているそうです。

Turbo Dating(ターボ・デーティング)のように彼らが超効率を求め、瞬時に判断を下すのは、「自分の人生のウェルビーイングを他者に振り回されたくない」という、強い自衛本能と自律心の表れともいえるのではないでしょうか。一方で、ChoremanceやRetroMancingのように、あえて日常や不便を楽しむのは、効率化されすぎた世界で失われた「手触り感のある日々」を取り戻そうとする揺り戻しでしょう。

つまり今の恋愛は、いかに「自分らしくいられる環境を、相手と共に作れるか」という共同プロジェクトの側面が強まっているようです。

リサーチャーの視点

「Turbo Dating」や「The ick」は、一見すると冷淡で寛容さがないように見えるかもしれません。でもそれは、自分と相手の時間を等しく尊重している、とも受け取ることができます。お酒で本音をごまかしたり、家事ができない自分を隠したりして数ヶ月過ごすより、最初から素の状態でフィットするかを確かめるほうが、結果的に誠実だといえるでしょう。

無駄を削ぎ落としたドライな繋がりの先に、心を許した人には手書きの手紙を送るような不便さを選択する。そんな、潔くて温かい恋愛が2026年のスタンダードなのかもしれません。


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