スタートアップで 最も大切なのは「グルーヴ」だ

2019/06/03
久志尚太郎

スタートアップに大切なこと。それはVISIONやMISSIONだと言われるけれど、ぼくは一番大切なのは、グルーヴだと思っている。グルーヴとは、いかに一体感をもって熱量を高めながら共に仕事ができるのか?つまり、阿吽の呼吸のようなあの「ノリ」のことだ。それは強いプロダクトやサービスを創る上でも必要不可欠だ。

ハードシングスばかりの辛すぎるスタートアップ経営には、このグルーヴがないとそもそもやってられない。チームを一つにして進むために、このグルーヴを維持しないと、会社そのものが墜落してしまう。

ずっと開発を続けてきたサービスがうまくローンチしなかったり、全然成長しなかったり。意見の相違で同僚とぶつかることだって、自分が信じた会社のことを信じられなくなるようなことだって、ほぼ毎日のようにおこる。でも、どんな状況でも価値を創造していくのは、自分たち、それがスタートアップだ。だからこそ、自分たちが熱狂し続けるために、その熱狂を広げていくために、グルーヴが必要だ。VISIONやMISSIONも大切だけど。

スタートアップは
バンドや
オーケストラのようなもの

ぼくはスタートアップは大きなバンドやオーケストラのようなものだと思っている、それぞれができる楽器(職能)を手にして、音を鳴らし、一つの大きなジャムセッションを創り出す。それぞれの楽器やリズムのとり方はバラバラでも、お互いの音やリズムを感じながら、グルーヴさえ忘れなければ、音楽(事業)を楽しみ創り出すことができる。

スタートアップは、いや、少なくともNEW STANDARDは、さまざまな価値観やバックグラウンド、職能をもつ人の集まりだ。そしてスタートアップがゆえに洗練された仕事のスキームを持たない。「できるか、できないか?」をロジカルに判断すると難しいと感じることのほうが多く、正直に話すとVISIONは自分たちの実態と程遠い。

また、組織のカルチャー醸成では、言語化されない感覚や細かい習慣の蓄積がものすごく大切だと思っている。誤解を恐れずに言うと言語化だけで、共通感覚を有することは難しい。VISIONやMISSION、行動指針は、言語化と体感値が揃って初めて腹落ちするものだと思う。人はロジックではなく、最後は感情で動く生き物だと思うしね。

つらつらと書いてしまったけれど、スタートアップにおけるこれら様々な課題を解決し、勢いをもたらし続けてくれる源泉がグルーヴだとぼくは思っている。

グルーヴを醸成する
「LFMP」

少しでも社内でこのグルーヴを醸成したくて、創業以来あれやこれや社内イベントを企画してきた。その中で続くものもあれば、惜しまれながらも継続できないものもあった。

創業時から続き、社内文化にまで成長したもののひとつが、月末に開催される「LFMP(LAST FRIDAY MEET UP PARTY)」だ。メンバーが持ち回りで企画を担当し、ゲストを呼んで料理対決をしたり、ワークショップをしたり、さまざまなコンテンツを企画してきた。最近また、経営陣が社内カルチャーにコミットする意味でもLFMPを担当することになった。

大変なことがあっても、嫌なことがあっても、前へ進むために、ぼくたちは飲んで騒いでひとつになる。

非効率が
カルチャーを育む

新しく入ってきた社員も多くなってきたこともあり、3月にLFMPでジャンベワークショップを企画した。グルーヴ感をアフリカの音楽を通じて感じてもらうためにね。当社にはありがたいことに、ライブやDJパーティーができる、カフェ&イベントスペースBPMがあるので、会場はそこで。

TOKYO DJEMBE FACTORYの方々を講師としてお招きし、リズム、DJEMBE、ダンスのワークショップをスタート。その時の様子は写真で感じてもらえれば。社員の評判?は、◎。みんなにも、グルーヴって何か?仕事のときに何を大事にしてもらいたいとおもってるのか?きっと伝わったはず。

平成最後のLFMPには、今をときめくSASUKEさんに登場いただき、シークレット・ギグを開催。皆で踊って歌って一つになって、これもこれで大盛り上がり。

役員が企画に何時間も使う。一見非効率かもしれないけれど、それがカルチャーを育む。それが事業のグルーヴにつながる。ぼくらはその力を心底信じてるし、これからもやり続けたいと思っている。

株式会社TABILABOからNEW STANDARD株式会社へCIリブランディングをした今もこれからも、VISIONやMISSIONと同じようにグルーヴを大切にしていきたい。ぼくらと一緒に、グルーヴを感じてみたいという方は、ぜひLFMPに参加してくださいね。飲んで、騒ぎたい(笑)も大歓迎!Twitter(@shotarobinkushi)で、連絡お待ちしてます。

All images by 2019 ニュースタ

久志尚太郎

代表取締役 / Creative Director

1984年生まれ。中学卒業後、米国留学。16歳で高校を飛び級卒業後、起業。帰国後は19歳でDELLに入社、20歳で法人営業部のトップセールスマンに。21歳から23歳までの2年間は同社を退職し、世界25ヶ国を放浪。復職後は25歳でサービスセールス部門のマネージャーに就任。同社退職後、宮崎県でソーシャルビジネスに従事。2014年TABILABOを創業、2017年社内組織BRAND STUDIO(ブランドスタジオ)を設立、2019年5月NEW STANDARD株式会社へ社名変更を発表。

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