NEW STANDARDに名を変え、創業6年目を迎えようとしている私たちにとって、創業初期から続いている社内文化が「自炊ランチ」です。初期は数人程度だったメンバーも、今や80人近くまで増えました。人数増加に応じて、仕組みを創り続けてきた「自炊ランチ文化」は色濃さを増し、会社を代表するカルチャーになっています。
創業メンバーが、会社を立ち上げる忙しさのなかでも、一緒に創る楽しさを共有し、同じ釜の飯を食べることを大事にしたいという思いから始まった自炊ランチ。大所帯となった今改めて、私たちNEW STANDARDにとって「ランチをつくる」ことはどんな意味をもつのか。その効用とは何か。
「自炊ランチ文化」の全貌を伝えていく連載の第2弾では、組織にもたらす3つのメリットについて紹介します。
1.
カルチャーを
体感できる
チームビルディング
NEW STANDARDではプランナー、営業、デザイナー、映像ディレクター、編集者、エンジニア、バックオフィスなど様々な職種・職能のメンバーが働いています。メディア、ブランド、プロダクトと複数のスタジオに分かれており、普段の仕事で関わることの少ないメンバーもいます。
そのため、メニューを決めるリーダーを中心に6人程度の社内横断チームを組み、数時間かけて一緒に「ランチをつくる」ことは、チームビルディングに活きてきます。新たにNEW STANDARDにジョインしたメンバーにとって、コミュニケーションや会社のカルチャーを体感する機会ともなっています。
2.
成功体験を
積み重ねる
PDCA
事業を前進させるために重要なPDCAも、実は料理で学ぶことができます。わずか90分で80人分の料理をつくり配膳するためには、事前のレシピ決めから材料手配、当日のオペレーションと役割分担を明確にしておく必要があります。
これだけ規模の大きい料理を繰り返せば、作業効率も上がります。ランチは当番制のため、その順番が定期的にまわってきます。改善を積み重ねていくことは、まさしくPDCAを回すことに他なりません。
入社時には料理ができなかったメンバーも、当番がまわってくる度に、少しずつ料理を覚えていきます。リーダーとしてチームをマネジメントし、80人分の料理を提供する緊張感とその達成感は自信に繋がります。日々の仕事のなかで、成功体験を積み重ねることは簡単ではありません。しかし、ランチづくりは小さな成功体験の積み重ねとなり、単に料理のスキルだけではなく、自分の成長を得られる行為にもなるんです。
3.
「欲しいものを
自分たちで創り上げる」
ための第一歩
私たちは「WE CREATE WHAT WE WANT 欲しいものや未来は自分たちの手で創り上げる」という標語をもっています。抽象度が高く、ややもすると浸透しにくい標語ですが、この思想を体感できるのがランチ作りです。考えなしに与えられたものを消費するのではなく、自ら創り出す。その喜びと、自分が創ったもので誰かが喜んでくれることを感じられる、最も身近なコンテンツであり、メディアでもあります。
自分一人で何かを創るだけでは「I(私)」のままですが、一緒になって創ることで「WE(私たち)」を感じることができる。毎回メニューを自分たちで考えるので、創意工夫やクリエーションの厳選が宿り、「WE WANT」を体現しているのです。
NO SPECTATOR
傍観者になるな、
当事者であれ
私たちはNEW STANDARDへの社名変更に際し、コーポレートアイデンティティを刷新し、「BI(Behavior Identity=行動の統一)」を制定しました。「OUR VALUES(『NO SPECTATOR』と『OUR RULES』」と「HOW TO MAKE」の2つで構成されたBIを体感できるのも、ランチ文化です。
そこに参加するメンバーの一つひとつ行動が積み重なり、組織カルチャーはかたちづくられます。私たちNEW STANDARDの掲げる標語やBIを体現しているのが「自炊ランチ文化」であり、組織にとって最も欠かせない要素のひとつなんです。
NEW STANDARD株式会社の「自炊ランチ文化」、その全貌を伝えていく連載の第3弾では、この文化を支える「フードハックチーム」をご紹介します。いかにしてチームは組成され、創意工夫を繰り返しながらそのカルチャーを形成し80人規模でも継続しているのか。フードハックチームの言葉から紐解いていきます。お楽しみに。
※CIはこちらのページからご覧いただけます。