
学生時代|アカデミック・アートの原点
・領域:純粋芸術・現代美術・インダストリアルデザイン基礎
・概要:西洋/東洋美術史〜現代アートの体系的学修と、ファインアートおよびデザインの実践により、主に美学・感性・表現の素地を構築。
広告業界時代|クリエイティブの研鑽
・領域/役割:グラフィックデザイナー・アートディレクター
・概要:外資広告代理店グループの広告会社にてグローバル案件を経験した後、当時トップクリエイター率いる内資クリエイティブ・ブティックの創業期に参画。ナショナルクライアントのブランディングやコンセプトメイク、ブランド価値の可視化を追求。
メーカー時代|事業/商品開発の実務
・領域/役割:ブランド/商品開発プランナー
・概要:BtoC消費財メーカーにて、ブランド/商品開発のプランニングを通じ、ビジネス創出を経験。新ブランド開発や既存リブランディング、D2C立ち上げなどを多数主幹し、新カテゴリ創出、新客創造、および販路開拓に寄与。ビジネス実務を通じて専門性の裾野を広げた。
現在|NEW STANDARD・意味中心設計の実装と体系化
・領域/役割:2019年よりNEW STANDARDに参画。
・概要:ブランドの構想から実装フェーズまでを通貫して統合し、ユーザー起点の価値創出とデザイン思考の組織浸透を牽引。その実践的アプローチの基盤として、東京大学大学院工学系研究科にて共同研究員を務め、感性設計学を活用した「意味のイノベーション・意味的価値」に関する応用実践研究にも従事。
私のブランドデザインディレクターとしての核は、キャリアを通じて培ってきた「極の往来」にあるように思います。
・「感性(アート・美学)」 ↔ 「論理(サイエンス・構造)」
・「抽象(社会観・世界観)」 ↔ 「具象(具現化・実装)」
こうした極と極を往来させることによって、ビジネスとしてのサイエンスとプロジェクトメンバーの多様な個性を接合し、時代に求められる「新たな意味」を立ち上げています。常にプロジェクトの針路を描きながら「OUR IDEA」として共創し、チームをまだ見ぬ理想の目的地へと到達させる。そんな「意志ある構想と推進」が、私の強みです。
前職から2つ、現職から1つのプロジェクトをピックアップします。
1|美術の知見を活かしたブランド開発(前職)
美術の知見を活かし「色の三原色(加法混色)」のロジックを用いて開発したメイクアップブランドです。私ならではのブランド創りとして思い出深いプロジェクトであり、自社の開発力アピールにも寄与し、販路拡大や新客創出の成果を出せたプロジェクトです。
2|開発部門の専門能力向上を目指したプロジェクト(前職)
開発部門の専門能力向上を目的としたプロジェクトでリーダーを務めた経験です。次期ブランド開発のための「兆し」を掴むため、過去60年分の潮流を社会全般から主戦場の市場まで調べ上げ、時代ごとの背景にある生活者インサイトとその変遷を紐解きました。AI普及前だったこともあり、有識者へのインタビューやメンバーと国立国会図書館に通い詰めて重ねたリサーチは、過去から未来を洞察する思考の糧となり、現在の「自分らしさ」に繋がっていると感じます。(みんなで食べた国立国会図書館のカレーが美味しかったです!)
3|キユーピーマヨネーズ100周年プロジェクト(現職)
「どうしたらマヨネーズが“調味料”という枠組みを超えて、“これからの100年も愛され続ける存在”へと発展できるだろうか」という問いからスタートしたプロジェクトです。まずはZ世代のインサイトから、マヨネーズの新しい文脈と新たな価値(イミ)を導出。そして、その「新しい文脈」を未来構想のフレームワークの中核として適用させ、未来の社会課題や人々の潜在欲求をチーム全員で発散しながら、未来の食文化や体験のプロトタイピングを行いました。NEW STANDARDのオリジナルメソッドをベースにしつつ、前職で培ったリサーチや開発実務の知見も活かして未来構想の新たな考え方をみなで創出できたことは、個人としても思考の枠組みを拡げる収穫となりました。
参照:キユーピー マヨネーズ100周年PJT|“これからの100年も愛され続ける存在”へ。
プロジェクトメンバーの多様な視点を重ねた「OUR IDEA」で、真北を目指すことです。
ここでカギとなるのが、ONE TEAMになれる「共創の場づくり」です。
単に目の前の課題に対応するだけでなく、メンバー個々が抱く違和感や問いを自由に投げ合える環境を整え、対話を通して視点を統合していく。そうすることで、一人では到達できない価値ある「OUR IDEA」が生み出され、チームで当初の目標をも超えていけると考えています。
世の中のトレンドやヒットなどの事象を「点」ではなく、「線や面」として構造的に捉えることを意識しています。
日常的な定点観測としては、年鑑の『現代用語の基礎知識(言葉と世相の記録)』や『日経クロストレンド(ヒット予測/ランキング)』・『新語・流行語』などを通して、時代のうねりを一望する習慣を前職から行っていました。事象の背景にある文脈を読むことで、その渦中にいる人々の意識やインサイトが見えてくる瞬間に好奇心を掻き立てられます。
これからも、社会の大きな変化の根底にある「新たな意味の兆し」を探求し続けていきたいと考えています。
人間中心の利便性や最適化の追求だけでは解けない課題が増えている現代だからこそ、意味づくり(ミーニングデザイン)が必要だと考えています。
短期的な流行として消費されるのではなく、人の意思を変化させ、社会に新しい選択肢や変化をもたらす価値をクライアントと共創していく。そのための本質的なアプローチとして、私は意味の設計に取り組んでいます。
仕事をしていて嬉しい瞬間は、時間軸(フェーズ)によってそれぞれあります。
・価値を「創る」フェーズ:メンバーが新たな発見を得て、探究心を深めていると実感できる瞬間。
・価値が「届く」フェーズ:ユーザーの生活の中で「愛着やよろこび」が育まれていると伝わってくる瞬間。
特に後者の愛着で言えば、具体的には「好き!」や「なくてはならない!」といった反応がそれに当たります。マンダム社の開発に伴走したスカルプケアブランド「Levätä」では、身近な友達から『Levätä しないと一日を終わりにできない(それほど好き!!)』というコメントをもらい、めちゃくちゃ嬉しかったです。
参照:株式会社マンダム|BDXを活用した「Levätä」ブランド開発・プロダクトデザイン開発
・部屋の植物たちや空をぼーっと眺めて脳と身体を休めたり、お風呂で長湯する。
・人と話したり、異なる業界の有識者動画を見たり、料理コンテンツを見て新しいレシピで色々な味わいを試したり、知人が随時更新してくれるプレイリストを聴いたり。
スペックや利便性の最適化だけでは差別化が難しくなり、自社のアセットや技術に「新たな意味」や「存在意義」を見出したいと考えている企業です。
そうした企業と共に、時代のインサイトや文脈を読み解きながら、「企業の意志」と「生活者の価値観」を接続させていく。一過性で終わらない「人の意思を変化させる価値」を立ち上げ、ONE TEAMで当初の目標をも超えていくような共創に取り組んでいきたいと考えています。
BEING|人生観
老子“上善は水のごとし”
ちょっと渋いですが(笑)。これは私の原点となっている言葉です。小学生のときに買ってもらった本では、下記のように訳されていましたが、幼いながらに感銘を受け、私の人生観を発芽させた座右の銘と言えると思います。
優れた英知は水に似ている。
水はすべてを生かし、争わない。
低いところに流れてゆき、分け隔てなくいのちを与える。
何も意図をもたず、ただあるべきところにあり、あるべき形をとる。
その働きには無理がなく、調和そのものである。
KNOWING|仕事観
アラン・ケイ“未来を予測する最善の方法は、それを創ることだ”
船越桂“象徴を創る”
高校生の頃に出会ったこの2つの言葉は、いまも私の仕事観を支える座右の銘です。
「未来を創る」・「象徴を創る」という思想を背景に、いま私は、これからの社会に必要な「意味を創る」チャレンジを続けています。
★★★
ビジネスに、新しい「意味と価値」を——。
NEW STANDARDには、それぞれの専門性から時代のコンテクストや生活者インサイトを読み解き、企業やブランドの課題に並走する多様なプロフェッショナルが在籍しています。
「まだ要件は固まっていないけれど、専門家を交えてブレストしたい」「自社の強みを新しい角度から再定義したい」など、まずはカジュアルなご相談からご一緒させてください。
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