SNSの多様化・コミュニティ化が進む中、信頼感や安心感を大切にする「コミュニティSNS」って? ──ニュースタンダードキーワード!!

2023/01/15
ニュースタ!編集部

いまニュースタンダードが注目するZ世代に関するキーワードを解説していく本連載。第3回でご紹介するニュースタンダードキーワードは「コミュニティSNS」。

2022年は、TikTokがエンタメ系のプラットフォームからさらに実用的なプラットフォームとして浸透したり、無理に映えを狙わない投稿のエンゲージメントが高くなるなど、「SNSでのリアルさ」が求められるようになった1年に。2023年も同じ流れはありつつ、既存のSNS離れや、新しいプラットフォームに関する話題も増えています。その中でも徐々に注目されつつある「コミュニティSNS」について深堀りしていきます。
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「コミュニティSNS」とは

従来のSNSには、社会的なネットワークを築くことを目的としたSNSが多いですが、コミュニティ型SNSは、個人間のコミュニケーションを目的としたSNSを指します。Appleが選ぶ、2022年のベストiPhone Appにも選ばれた「BeReal」も、個人間のコミュニケーションに特化したSNSと言えます。

「コミュニティSNS」の具体的な事例

「コミュニティSNS」が好まれる背景には「アルゴリズム疲れ」や「既存SNSへの不信感」などが挙げられます。そこで鍵となるのは、“誠実さ”。「SNSでのリアルさ」が求められるようになったことで、動画やコミュニケーションから伝わるクリエイターの「誠実さ」や、SNS自体の誠実さも重要になってきます。

>> Mastodon(マストドン)

イーロンマスクがTwitterを買収した後に、Twitterに不安なユーザーたちが移行するプラットフォームのひとつとして名前があがっているサービス。他プラットフォームとの違いは、個人や企業がインスタンスと呼ばれる独自のサーバーを設立し、いろいろな人が運営する複数のSNSが連携して成り立っているところ。インスタンスごとに独自のルールを作れたり、誰かの一存で発言に不当な制限がかかったりしないのが特徴です。現時点ではアルゴリズムがなく、投稿は古いものから時系列で表示されるのもポイント。

>> Waffle(ワッフル)

少人数で使うグループジャーナリング(交換日記)アプリ。アメリカのZ世代、特に女性を中心に、家族や友達とのコミュニケーションアプリとして人気です。基本的な使い方は、ユーザーがアプリ内で日記帳を作って、そこに家族や友人たちを招待して会話をしていきます。「安全に、深く」コミュニケーションできるのが特徴で、メンタルヘルスやセルフケアの文脈でも注目のSNSです。

「コミュニティSNS」3つの注目ポイントまとめ

1. 情報が溢れている世の中だからこそ、2023年のSNS上では「誠実さ」が求められる
2. Z世代は、アルゴリズムからの脱却も求め始めている
3. 2023年はBeReal・Waffleなどの “クローズド” なコミュニティSNSの加速に注目

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