ここ数年、マーケティングツールとしてのニュースレター（メルマガ）の可能性を再評価する動きが高まっています。

背景には、
・SNSフィードの飽和（ユーザーにスルーされてしまう）
・クローズドメディアの見直し（より親密なコミュニケーションが可能）
・データ&インサイト収集（小規模ながらROIが見込みやすいツール）

などいくつかのポイントがありますが、国内外問わずニュースレター（メルマガ）を通じて成功を収めているメディアやブランドが増えています。

ここでは、一般的に開封率20%が指標とも言われるニュースレターにおいて、平均開封率40%以上を継続している「NEW STANDARDニュースレター」についてご紹介したいと思います。

毎週、世界の最新トレンドや気になるトピックがクイックに読める

毎週火曜の朝8:30に配信している、NEW STANDARDニュースレター。そのコンセプトには「世界中のミレニアルズやZ世代から今生まれている新しい基準や価値観をお届けする」を置き、さまざまなトレンドや先進事例、注目すべきムーブメントなどをお届けしています。

2023年に配信した一部テーマと開封率をご紹介します。

・アメリカのZ世代がお金をかけたいのは、社会にポジティブな影響を与えるブランド」（2023/05/07配信・開封率46%）
・人生や恋愛相談、ときにはコーチングの相手にも？ 広がるChatGPT活用例（2023/08/22配信・開封率44%）
・映画公開間近！「バービー」が象徴する、社会人との多様性について考える（2023/08/08配信・開封率43%）
・経済的成功だけではない。これからの「アメリカンドリーム」のかたちとは（2023/09/05配信・開封率44%）
・「世界の伝統料理ベスト100：」で1位に選ばれたのは、まさかの「日本のカレー」でした（2023/08/29・開封率44%）

これらはほんの一例ですが、海外のZ世代トレンドから、注目のAI関連トピック、ジェンダー、経済や食文化の新しい価値観まで、幅広く取り上げられているのが特徴です。

自らその背景や分析の読み解きまでしようと思うとハードルが高いテーマでも、ニュースレターというフォーマットを通じて、わかりやすく、簡潔に、かつ自社メディア「TABI LABO」の記事事例も添えてお届けしているので、気軽にインプットしていただけるはずです。

また、社内やチーム、仕事におけるステークホルダーにも「この前話していた企画のヒントになるかもしれないですね」といったように、シェアしやすくまとめているのもポイントです。

AI、自社メディア、編集会議という3つの手法で「テーマ」を設定

では、それらのテーマをどのように選定しているのか、という点についてもご紹介します。

まず1つめが、当社独自の「AIキュレーションツール」を活用した情報収集です。このツールを活用し、世界中の新しい基準や価値感などのトレンド情報を日本語でデータベース化しています。国内外約10,000のメディアのニュースデータをカテゴリーやキーワードごとに取得し、SNSスコアリングを介して解析を行う基盤ツールを使うことで毎週のテーマ選定における生産性を飛躍的に向上させています。

2つめが、自社メディア「TABI LABO」との連携です。上記AIキュレーションツールを起点にメディア運営を行い、累計数千万のミレニアルズやZ世代のユーザーデータも保有しています。常にさまざまなトピックを扱うメディア視点で「今ならどのようなテーマを選ぶべきなのか」「どのようなアプローチが好まれる傾向にあるのか」も選定の際の視点に加えております。

3つめが、編集者やライターも参加する「編集会議」です。3つのなかで最後に編集会議をご紹介していることにも意味があります。一般的には「編集会議で決める」というプロセスが一番イメージしやすいかもしれませんが、どうしても編集会議だけでは属人的になったり、テーマに偏りが生まれてしまうものです。「NEW STANDARDニュースレター」では、それらを補うためにAIキュレーションツールや自社メディアを活用することで、より編集会議に多様性と納得感をもたらせているのです。

他社のニュースレター（メルマガ）のプランニングやディレクションにも応用可能です

ニュースレターの立ち上げや改善を検討する際、「優秀な編集者がいないと成り立たないのであ」という壁にぶつかるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

先にご紹介した「AIキュレーションツール」を活用することで、特定の業界やキーワードに関する世界中のニュースやトレンドを集めることが可能ですし、今では文章化のサポートもChatGPTなどの生成AIが大いにサポートしてくれるでしょう。なにより、ニュースレター（メルマガ）を企画する際は、みなさんの会社やチームにすでに蓄積されている知見や情報が源泉になるはずです。

NEW STANDARDでは、当社のAIツールやノウハウを活用したニュースレターの立ち上げや運用をサポートしております。ぜひ一度ご相談ください。

参照WORKS：京都芸術大学｜「京都芸術大学 Newsletter」の立ち上げおよび運用サポート