Tinder JapanとNEW STANDARD THINK TANKは、日本のZ世代の恋愛・結婚に対する考え方や価値観を分析した共同レポート「A NEW STANDARD for DATING」を、いい夫婦の日(11月22日)に先駆け、2023年11月20日に発表しました。
本レポートでは、日本のZ世代3名にもインタビュー調査を実施。「恋愛が面倒だと感じる?」「デートにおける割り勘論争どう思う?」といったテーマに対する、Z世代の多様な価値観に迫りました。
「女性25歳/社会人/Aさん」のインタビューをご紹介します。
自分自身の目的意識に基づく出会いと恋愛
■ CASE1 女性25歳/社会人/Aさんの場合
──恋愛についての事前アンケートで「相手からアプローチがあれば考える」を選んでいらっしゃいましたね。
自分からアプローチするのは苦手で、今まで自分からアプローチして恋愛に発展したことがないんです。アプローチの仕方がわからず重く捉えているかも。好意をアピールすることはできるので、相手からアプローチしてもらえると嬉しいです。
──「交際をすると相手との結婚を考える」を選んだ理由があれば教えてください。
家族仲がよく、私も好きな人と家庭を築きたいからです。その時々で考えは変わるんですが、結婚という形で結ばれたいなって。同棲でもいいと思っていた時期もありましたが、お互いを死ぬまで見届ける責任感を持つことで、初めて家族になれるというか。結婚はお互いに対する責任感の表れではないかと思います。
──日本の少子化問題や議論について、Aさんのご意見をお聞かせいただけますか。
出産を強制できるわけでもないのに、女性の問題にされてしまっている気もします。「少子化」という言葉もそうですが、「結婚しないの?」「子どもを産まないの?」という女性に対する質問にも、結婚・出産を「すべきもの」と捉える価値観の根深さを感じます。
少し前まで私も「30歳前後で結婚したい」と思っていたのですが、子どもを持たない選択をした人の話を聞いて、ステレオタイプのものの見方に違和感を覚えるようになりました。今は「この人と家族になりたいな」という人に出会わなければ、結婚も無理にする必要はないと思っています。自分の気持ちを大切にしたいし、運命を感じる人に出会えたら自分からアプローチできるかもしれません。
──Aさんは、Tinderを利用したことはありますか?
あります。最初は上京したての頃、友達が欲しくて登録しました。1度会っただけですが、今もインスタのDMで繋がってます。それ以降は彼氏を探すため。アプリを使うことに抵抗はないんですが、アプリ上に友達がいっぱいいて自分が登録した写真がバレるのが嫌で。使わない時はアプリを削除して、使う時はアップグレードしてシークレットモードにしています。アプリを使っていたら元カレが出てきたことがあるんですよ!でも、その時はお互いにLikeして、そのまま復縁しました(笑)。
──工夫しながらアプリでの出会いを楽しんでいるんですね。マッチングアプリで相手を選ぶ際、どんな点を重視していますか?
写真の雰囲気です。 自撮りはナシ、筋肉を見せている写真もナシ。本人以外の誰かが撮影した他撮りの写真で、その人の雰囲気やセンスを見ています。
他撮りを持っているということは、いい交友関係があるということなのかなって。他撮り写真からその人の日常や趣味、交友関係、コミュニケーション能力もわかる気がするんです。
──出会いや恋愛において、「蛙化現象」の体験談があれば教えていただけますか?
これもアプリで知り合った人なんですけど、出会ってすぐに彼が引っ越すことになり、しばらく会えない時期があったんです。久しぶりの再会で彼の家に遊びに行くと、なぜか彼が突然、動画の撮影を始めて……。彼、TikTokerだったんですよ。もちろんTikTokerに偏見はないんですが、ナルシスト系動画をあげているのを知って「気持ち悪っ!」と思ってしまって。帰ってきてすぐ「ごめんなさい、もう会えない」と連絡しました。相手への思いや期待感が一気に冷め、急に冷静になってしまう感覚です。
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#蛙化現象
相手の些細な言動で突然、気持ちが冷めてしまうこと。近年、若者の間で流行っている言葉として知られる。心理学用語の「蛙化現象」は、好きな相手が振り向いてくれた途端に嫌悪感を抱く現象をいう。
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