Tinder JapanとNEW STANDARD THINK TANKは、日本のZ世代の恋愛・結婚に対する考え方や価値観を分析した共同レポート「A NEW STANDARD for DATING」を、いい夫婦の日(11月22日)に先駆け、2023年11月20日に発表しました。
今回は、共同レポート制作プロジェクトを担当したZ世代のK(1996年生まれ)と、そのマネージャーであるX世代のN(1978年生まれ)が、レポート1章「データから見る、日本の恋愛観・結婚観」にある、内閣府 「令和2年度 少子化社会に関する国際意識調査報告書」の恋愛に対する考え方を性年代別に読み解きます。
女性20代の59.1%は「相手からアプローチがあれば考える」。それって、どうなの?
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X世代のN:内閣府 「令和2年度 少子化社会に関する国際意識調査報告書」の恋愛に対する考え方を年代・性別で分けてみたけど、このデータを見て、Z世代としてはどう思う?
Z世代のK:20代では「相手からアプローチがあれば考える」が多いですね。男性は41.2%、女性はなんと59.1%も!確かに20代の恋愛って少し受け身なのかな。私は「恋愛は面倒だ」とは感じないですけど、なんとなくわかる気がします。
X世代のN:さらに、男性20代は「恋愛よりも勉強や仕事を優先したい」(21.6%)、「恋愛よりも趣味を優先したい」(37.2%)、「恋愛することに自信がない」(27.0%)、「恋愛はしたいが、お金がかかる」(24.3%)で、ほかの性年代に比べ5ポイント以上高いって。これでは20代同士の恋愛が、なかなか始まらないじゃないか……だって、お互いアプローチを待ってるんでしょ!
Z世代のK:確かにそうですよね。自分からアプローチして、相手からどう思われるかを気にしすぎてしまうZ世代が多い気がします。若い世代で受け身型視聴のTikTokが流行しているのも納得です。
X世代のN:もちろん個人差はあるけれど、昔は、好きだから付き合う、恋人として一対一の関係を築くことが「恋愛」だった気がするよ。恋愛や結婚のために自分を犠牲にすることを仕方なく受け入れてきた部分もあるから、「昔の恋愛はもっと単純だった」と言うのも語弊があるけど。
Z世代のK:レポート制作を通じて、いろいろ恋バナをしたのは楽しかったですね。データだけを見ると「若者の恋愛離れ」と言われてしまいそうですが、若者が誰かと付き合いたいという願望を持っていないわけではないと思いました。
X世代のN:そうなんだよね。恋愛はしたい。だけど、自分も相手も犠牲にならない健全な関係性を築こうとしているから、大切な人と長く付き合うことの重みが増して、恋愛のハードルが上がっているといえるかもしれない。マーケティングと恋愛は似ているというけれど、「アプローチがあれば考える」Z世代には、マーケも恋愛も、共感しながら距離を縮めるのがいいのかもしれないね。
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