MZ世代のアーリーアダプター層を読者に持つウェブメディア「TABI LABO」に蓄積された先進事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、新価値創出のヒントをご提供する業界別事例分析レポート「Generation MZ TRENDS REPORT」から抜粋してお届けします。
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🍻あえての「飲みづらさ」で話題を呼んだビアグラス、ついに全国の飲食店で提供開始!
2024.12.07 TABI LABO – 「ゆっくりビアグラス」は、あえて飲みづらさを追求し、ビールをゆっくり楽しむことを提案するビアグラス。公式通販サイトでの初回生産分は約9時間で完売していたが、ヤッホーブルーイングは忘年会シーズンに向けて全国の飲食店50店舗に「ゆっくりビアグラス」を無料提供。公式ビアレストランでは“飲みづらい”忘年会プランを開始し、ついつい飲みすぎてしまう忘年会シーズンにお酒をゆっくり楽しむ体験を提案する。[記事を読む]
・2024年2月、厚生労働省が「飲酒ガイドライン」を公表あえて“飲みづらい”グラスで適正飲酒をユニークに啓蒙
・製作方法や素材を見直し、より薄く軽いグラスの量産を実現即完売の注目アイテムをプロモーションに活用
・ついついお酒を飲み過ぎてしまう忘年会シーズンにお酒をゆっくり飲む新たな体験価値の提供を実現
適正飲酒を啓蒙する、あえて“飲みづらい”ビアグラスで新しい飲酒体験
・どうしたら、適正飲酒を促進したいという課題を抱えるビールブランドが、ビールの色や香り、味わいを楽しんでもらいながらも、カジュアルに適正飲酒を促進するための施策をデザインできるだろうか?
・どうしたら、飲みニケーションに抵抗感を持つ若者たちが、アルコールを控えつつも社交を楽しめるような、新しい飲み会の形をデザインできるだろうか?
💁🏻♂️ Z世代の酒離れが注目されることが多いですが、 「もともと忘年会に行きたくない」と回答した割合は、20-30代より40代が高かったようです。実は従来の飲みニケーションを見直したいのは、僕らの上の世代なのかもしれません(ミレニアル世代/30代/男性)
💁🏻♀️ Z世代のなかにも上司や同僚と業務以外でコミュニケーションを取る機会を大切にしたい人は多いと思います。記憶をなくすほど飲み過ぎたりせず、少人数で会話を楽しんで親睦を深める忘年会のあり方に共感です(Z世代/20代/女性)
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Generation MZ TRENDS REPORTとは?
製品やサービスの意味を革新することで、ユーザーに新しい価値や感情を提供する方法論・手法の「意味のイノベーション」。NEW STANDARDと感性研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科柳澤秀吉研究室のデザイン・イノベーション研究では、「記号」に「新しい文脈」を付与することで、革新的な新しい価値(イミ)を創造できることが明らかになっています。
ニュースレター購読者限定で、「TABI LABO」に蓄積された様々な事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、月替わりで酒類/飲料/食品/化粧品・トイレタリーの各業界に特化したレポートをお届けしています。新価値創出のヒント、 最新トレンドのキャッチアップとしてご活用ください。