MZ世代のアーリーアダプター層を読者に持つウェブメディア「TABI LABO」に蓄積された先進事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、新価値創出のヒントをご提供する業界別事例分析レポート「Generation MZ TRENDS REPORT」から抜粋してお届けします。

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🥤 「C」が消された「C.C.レモン」。ラベルがいつもと違う訳
2025.01.14 TABI LABO – サントリー食品インターナショナルは、「C.C.レモン」から「delete Cラベル」を数量限定で発売。この取り組みは、がん治療研究の支援を目的としたプロジェクト「delete C」に賛同するもので、企業や団体が自身のブランドロゴや商品、サービスからCancerの頭文字である「C」を消し、その売り上げの一部が研究に寄付されるという。「C.C.」が消されたラベルにはプロジェクトを応援するメッセージが記載され「delete C」公式キャラクターが登場する。 [記事を読む]

・社会貢献やエシカル消費への関心の高まり
・誰もが気軽にがん治療研究を応援できる仕組みを構築
・見慣れたブランドロゴから「C」を消すことで
参加型のカジュアルソーシャルアクションを推進



誰でもカジュアルソーシャルアクション、
がん治療研究を応援する限定ラベルデザイン

・どうしたら、社会貢献に興味を持っている人々が、日常生活の何気ない買い物を通じて社会課題を認識し、支援することができる仕組みをデザインできるだろうか?
・どうしたら、がん治療研究に関心を持つ若者が、ブランドを通じて意義を感じる社会貢献へ参加する機会をデザインできるだろうか?

💁🏻♂️ 「C.C.レモン」から「C」を消すというスマートな施策。いつもと違うラベルは、店頭でも結構チェックしてしまいます。がん治療研究への支援を通じたブランドの社会的責任を示す良い事例ですね(ミレニアル世代/30代/男性)
💁🏻♀️ Z世代は社会課題への関心が高いので、日常的な購買行動を通じて気軽に社会貢献できる仕組みは魅力的。商品購入が主目的でありながら、結果として社会課題解決にも貢献できるという価値は、Z世代の共感を得そうです(Z世代/20代/女性)
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Generation MZ TRENDS REPORTとは?
製品やサービスの意味を革新することで、ユーザーに新しい価値や感情を提供する方法論・手法の「意味のイノベーション」。NEW STANDARDと感性研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科柳澤秀吉研究室のデザイン・イノベーション研究では、「記号」に「新しい文脈」を付与することで、革新的な新しい価値(イミ)を創造できることが明らかになっています。
ニュースレター購読者限定で、「TABI LABO」に蓄積された様々な事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、月替わりで酒類/飲料/食品/化粧品・トイレタリーの各業界に特化したレポートをお届けしています。新価値創出のヒント、 最新トレンドのキャッチアップとしてご活用ください。
