MZ世代のアーリーアダプター層を読者に持つウェブメディア「TABI LABO」に蓄積された先進事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、新価値創出のヒントをご提供する業界別事例分析レポート「Generation MZ TRENDS REPORT」から抜粋してお届けします。

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🍬 あえての”無味”には理由がある。新感覚「ノンシュガーゼロフリーのど飴」
2025.02.01 TABI LABO – 2025年1月28日から全国のローソンでカンロ「ノンシュガーゼロフリーのど飴」が発売。 2022年から甘さやフレーバーを極力抑える製法を用いた商品「味のしない?飴」のテスト販売を行なっており、口を潤したい・口寂しいけれども、甘味やフレーバーを求めていないニーズを確認していたという。カンロ独自の“味のしない?”製法を用い、甘さやフレーバーを抑えつつ、ハーブエキスやメントールを配合した、味がしないのに効能感がある新感覚ののど飴だ。[記事を読む]

・健康志向の高まりに伴う「甘さ控えめ」志向
ノンシュガー、糖質ゼロ製品の需要増加
・甘味やフレーバーを排除し、効能感を強調する独自製法
ユーザーの多様なニーズを満たす味のしないのど飴の提案
・テスト販売とフィードバック活用による
顧客の声を反映した商品開発のアプローチ



“味がしない?”新感覚体験、
甘さとフレーバー=飴の常識を覆すノンシュガーのど飴

・どうしたら、健康志向の高い人々が、のどをすっきりさせたいと感じる場合において、糖分を含まないのど飴をデザインできるだろうか?
・どうしたら、甘いものが苦手な人々が、口寂しいと感じる場合において、甘さを求めずにのど飴の効能感を得られる製品をデザインできるだろうか?

💁🏻♂️ 昨年から食感やフレーバーなど新感覚の味覚体験に注目が集まっていましたが、あえて「味覚が消えたのか?」と不安になるほどの無味を実現。喉を潤しながら口の中を無にリセットでき、ついつい人に勧めたくなります(ミレニアル世代/30代/男性)
💁🏻♀️ 甘いものが苦手な母にプレゼントしたところ、とても感動しており、「どうして今までなかったんだろう?」と思うほど、無味の飴は潜在的に求められていたものだと感じました。運びやすいサイズ感も嬉しいですし、何か口に入れておきたいときに罪悪感なく食べられるのも良いです。お守り代わりにカバンの中に常に入れておきたいです(Z世代/20代/女性)
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Generation MZ TRENDS REPORTとは?
製品やサービスの意味を革新することで、ユーザーに新しい価値や感情を提供する方法論・手法の「意味のイノベーション」。NEW STANDARDと感性研究の第一人者である東京大学大学院工学系研究科柳澤秀吉研究室のデザイン・イノベーション研究では、「記号」に「新しい文脈」を付与することで、革新的な新しい価値(イミ)を創造できることが明らかになっています。
ニュースレター購読者限定で、「TABI LABO」に蓄積された様々な事例を「記号」×「新しい文脈」で捉え直し、月替わりで酒類/飲料/食品/化粧品・トイレタリーの各業界に特化したレポートをお届けしています。新価値創出のヒント、 最新トレンドのキャッチアップとしてご活用ください。

