令和女子が憧れるのは、エフォートレスで「映えないデート」?【Z世代リアルボイス会議】

2024/07/24
ニュースタ!編集部

NEW STANDARD THINK TANKでは、Z世代リサーチャーが世界中のミレニアルズやZ世代から生まれる新しい価値観やトレンドを日々収集・分析し、定期レポートとして発信しています!

「若年層のトレンドや消費行動への理解が不十分」と感じる方や、「創造的な手法で若年層市場、特にZ世代にアプローチしたい」という方に向けて、NEW STANDARD THINK TANKの定例ミーティングの様子を大公開。話題の事象についてZ世代のインサイトを堀り下げながら、新しい意味(価値)を共に考えるブレスト会議の様子をぜひ、のぞき見していってください。
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恋愛のあり方を見つめ直す?衝撃的な「boysober」トレンドの背景

のん・Z世代:今日は、最近注目を集める、とある恋愛トレンドについてご紹介したいんです。おふたりは「boysober」(ボーイ・ソバー)っていう言葉、ご存知ですか?

ももか・Z世代:初めて聞いた!なんだか不穏な響きのワードだけど 🤨

のん・Z世代:実はいま、セルフケアの一環として、男性とのすべてのデートを1年間、キッパリ控える宣言をするのがTiktokで流行っているんですって。

#boysober

ももか・Z世代:あえて飲酒を避ける「sober」トレンドがZ世代から広まったことは有名だけど、まさか恋愛までソバーしちゃうの 😰

なるみ・X世代:つまり「男断ち」!? Z世代さん、大丈夫? 😦

のん・Z世代:「boysober」(ボーイ・ソバー)の背景には「マッチングアプリ疲れ」があるみたいなんです。コロナ禍で対面での出会いが減り、マッチングアプリの利用が増加して素敵な出会いを見つけた人も多くいる一方、一部には、いきなり音信不通になる「ghosting」や偽りのプロフィールで騙す「catfishing」のトラブルにあったり、望んでいない関係に発展してしまうなどネガティブな経験をした人もいる。Forbesの調査によると、Z世代の79%に、マッチングアプリで燃え尽きた経験があるそうです。

そうした恋愛をいったんリセットして、相手との関係を見つめ直し、肉体的にも精神的にも健やかでいられる方法を探すことが「boysober」(ボーイ・ソバー)の目的なのだとか。

参照:Forbes Health Survey: 79% Of Gen Z Report Dating App Burnout(Forbes Health)

なるみ・X世代:なるほど……🧐 女性だけに限った話ではないけど、マッチングアプリでのデートって難しいもんね。

ももか・Z世代:TikTokでは、恋愛のストレスやデートの失敗を赤裸々に語る動画も多数投稿されています。不安定な恋愛関係に悩む他の人の存在を知り、あらためて自分の恋愛を振り返る機会を持ちたいと考える人も多いのかもしれませんね。

Z世代の出会いは、オンラインからオフラインの場へ

ももか・Z世代:今、海外のZ世代の間で「ランニングクラブ」が流行しているんですが、趣味のコミュニティでの出会いも増えているみたいですよ。汗だくになって息を切らしながら走るのって、お互いにカッコつけようがない行為ですよね。だからこそ、素のままの相手といられるという意味で、出会いの場としては最適な気もしてきました🤔

参照:友達や恋人も見つかる? アメリカのZ世代とミレニアル世代の間で今、流行っているのは「ランニングクラブ」(Business Insider)

のん・Z世代:ランニングクラブ!ずいぶん健康的な出会い方ですね😳 確かに、共通の目標や活動を分かち合える相手とだと、より強いつながりが生まれることもあるのかな。

ももか・Z世代:先月には、Tinder が独身者が出会うためのランニングクラブを立ち上げているほか、さまざまな国でランニングアプリが「新しいマッチングアプリ」として人気を集めているそうです😳

参照:How running clubs replaced dating apps(INDEPENDENT)

参照:Will you find your sole-mate on the track? Millennials and Gen Z are turning to running clubs to find love – as Tinder launches its own exercise group for singletons(Daily Mail)

なるみ・X世代:私はランニングが趣味だけど、確かにランニングアプリって過去のデータが全部見られるから、その人のことが良くも悪くも大体わかってしまうかも!
オフラインでの出会いといえば、アメリカ・テキサス州では、デートイベントを主催するスーパーマーケットの事例も。すごくおもしろい取り組みだなと思った。

参照:いま、スーパーが新たな「出会いの場」となっている!(TABI LABO)

のん・Z世代:まさかのスーパーがデートイベントを主催してるんですね😧

ももか・Z世代:Z世代は習い事や図書館、コーヒーショップなど、趣味を中心とした日常のサードプレイスでの出会いを理想的と捉えているという調査結果もあります。結局、趣味をベースに近所で出会うのがマッチングアプリよりも効率的だし、似た価値観を共有しやすいのかもしれないですね😗

参照:Eventbrite’s New Report Reveals Why Singles Are Shifting from Online to Offline Dating in Favor of Shared Experiences(Eventbrite)

のん・Z世代:わかるかも。私も図書館で自分が気になっていた本を読んでいる人を見かけると、勝手に親近感が沸いたり、ほかにはどんな本を読むんだろうって考えちゃったりすることも😳
またある調査では、Z世代男性の19%、女性の14%が、なんと抗議活動中にパートナーと出会うことに賛成しているとか。考えてみればデモ活動も、他の参加者と同じ価値観や政治的見解を共有しているという前提があるから、より相手とのつながりを感じやすい気がしますね😲

参照:Survey: Gen Z Women and Men Reveal Their Surprising New Preferences for Finding Love(DatingAdvice.com)

令和女子が憧れる、エフォートレスで「映えないデート」?

のん・Z世代:そういえば、最近見かけて気になった斬新なデート方法で、Z世代カップルが実践している「コインランドリー・デート」というのがあるんです。
重たい洗濯物を運んで持っていったり、洗濯機を回している間におしゃべりしたり、一緒に洗濯物をたたんだり。お互いに協力しながら洗濯をこなすだけのデートは、決して派手ではないけど、だからこそ心地良い時間が過ごせそう。

参照:Gen Z says ‘genius’ laundromat dates help them save money — and fall more in love

ももか・Z世代:確かに、なんだかオーセンティックかも。王道のディナーデートや映画館デートよりも、一緒に作業するなかで相手の思いがけない一面や性格が見えてきたり、お互いのことを知るきっかけにもなりそう。

なるみ・X世代:なるほど。一緒にいるだけで楽しいと思える相手なのかどうか、むしろ本当の人間力や魅力が問われるワケよね。相手の本質を知ることのできる、オーセンティックなコミュニケーションやデート体験が重視されているのかもね。

ももか:そうですね。これからの時代は、リアルでエフォートレスな「映えないデート」がZ世代のスタンダードになりそうな予感がします🥺

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