NEW STANDARD THINK TANKは、2024年7月にミレニアルズ及びZ世代の価値観をまとめた四半期レポートNEW STANDARD THINK TANK Quarterly Report2024<Summer> をリリースしました。レポートに収録された特集記事「A NEW STANDARD for EATING ミレニアルズ及びZ世代の価値観から生まれる、 食習慣のニュースタンダード」を抜粋してご紹介します。
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🥢 「1日3食以下」の割合が ミレニアルズ→Z世代で10%増加
2024年4月にX(旧Twitter)でトレンド入りした「風呂キャンセル界隈」。以降「◯◯キャンセル界隈」を見かける機会が増えましたが、ここで紹介したいのは「ごはんキャンセル界隈」という価値観です。
その背景や理由には「面倒だから」や「ひとり暮らしなので作って食べる行為が虚しく感じてしまう」「そもそもあまりお腹が空かない」「睡眠や趣味の時間を優先したい」「動物性食品を控えているうちに自然と…… 」など、ライフスタイルや個人差が複雑に重なり、いくつかの背景が見えてきます。
これには「食べようと思えばいつでも食べられる」という現代の食糧事情や、一方で高騰し続ける食費に対してのZ世代らしい防衛本能という見方もできるかもしれません。
🍴 食事よりも「睡眠・仕事・勉強・趣味」を優先
下図では、Z世代の「食事より優先した経験があるもの」をまとめました。1位が睡眠で33%、2位が仕事や学校の勉強で24%。3位が趣味や娯楽で17%。「朝ごはんを食べる時間があるなら寝ていたい」という声は10-20代あるあるだと感じつつ、昼や夜をキャンセルする傾向にも注目です。
🙅♀️「ごはんキャンセル界隈」の3つの特徴
1. 食事そのものに対してポジティブになれない
2. フードロス回避や物価高、ヴィーガン志向などが複雑に交差
3. テレワークなど1日3食にこだわる必要がないライフスタイル
🎤 Z世代のインタビュー調査
👨 CASE2 会社員/22歳・男性 Bさん
「食事はキャンセルしても、食べ残しはNG。食事よりも推し活で心の栄養補給」を読む
💡 Z世代向けサービス発想のヒント
本レポートで調査を担当したZ世代リサーチャーが、「ごはんキャンセル界隈」のインサイトとZ世代の消費行動、最新マーケティングトレンドを踏まえて、サービス発想のヒントとなるソリューション案を提案します。
🎮「ながら」完全食
ゲームや推しの配信に集中しながらも、手間要らずでおいしく効率的に栄養を摂取できる完全食。散らかりにくいひと口サイズで、ストレスなく食べられる。
😘 推しが推す宅配食セット
「推し」がファンのためにメニューを選んだ「宅配食セット」で、毎日の食事をサポート。同じメニューを一緒に食べるライブ配信など、推しと楽しむ食体験を提供。
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ミレニアルズ及びZ世代の価値観から生まれる、 食習慣のニュースタンダード
⎿ 5つの食習慣のニュースタンダード
├ 😋 食を体験としてシェア。「ネオ・フーディー」
├ 🙅♀️ 無駄に食べたくない。「ごはんキャンセル界隈」
├ 💪 理想のカラダは食事から。「ボディメイク・コア」
├ 🌱自分が心地いい選択を。「サステナ美学」
⎿ 🍪間食が主食。「チェーン・スナッカー」
⎿ Z世代のインタビュー調査
├ 👩 CASE1 会社員/26歳・女性 Aさん「インスタストーリーでシェア、食が育む美意識とセンス」
├ 👨 CASE2 会社員/22歳・男性 Bさん「食事はキャンセルしても、食べ残しはNG。食事よりも推し活で心の栄養補給」
├ 👨 CASE3 会社員/23歳・男性 Cさん「タンパク質、タイパ、コスパ。今どきトレーニーの食生活と悩み」
├ 👩 CASE4 大学生/21歳・女性 Dさん「『ごちそうさま』を言いたくなる食事は、私のアイデンティティ」
⎿ 👩 CASE5 企業インターン/22歳・女性 Eさん「面倒で義務感のある食事より、流れを妨げないスナッキング」
⎿ 四半期レポート2024年夏号 編集後記【Z世代リアルボイス会議】
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